陽動作戦?マキロイ&マクドウェルのペアは“解消”の可能性も
今週行なわれる「ライダーカップ」でロリー・マキロイと一緒にペアを組めるとなれば、グレーム・マクドウェルはきっと“大喜びする”だろう。彼はBBCのスポーツコラムで、マキロイと自身のかつてのマネジメント会社ホライゾン・スポーツとの間の訴訟問題は2人のパートナーシップの妨げにはならないと断言している。
「確かに、ここ2、3年はロリーにとっても、僕にとっても、ビジネスの面では難しい時期にあった。ロリーは僕のいるマネジメント会社との訴訟問題があったからだ」と、マクドウェルは記す。「それが僕らの関係にストレスを与えたのは確かだが、今年はお互いにそういったことを表に出さなかった。むしろ2人の友情は、自分たちが経験したことによってさらに強くなっていった」。
「ロリーと僕はそれについて話をしたし、共に自分たちのパートナーシップを取り戻したいと思っている」というマクドウェルも先日、自らマネジメントを手掛けることを理由に、ホライズンと今年いっぱいで決別すると発表した。
マクドウェルとマキロイは「ライダーカップ」の欧州選抜チームとして2勝3敗1引き分けの成績を残している。彼らは過去2度の「ライダーカップ」でそれぞれ3セッション、タッグを組んでいた。共に北アイルランド出身の彼らは、2010年大会では1勝1敗1引き分け、そして2012年大会では1勝2敗0引き分けとしていた。
欧州選抜のキャプテン、ポール・マギンリーは、今週はマクドウェルとマキロイのペアを考えていないと話していたが、それは“戦略的な理由”だとしていた。「彼らのことは絶対に変えない、ってわけじゃない」と、マギンリー。「。まあ、2人が一緒にプレーしない理由もないけどねペアを組ませたら無敵だろう」。
マクドウェルはまた、彼と「ライダーカップ」のチームメイト、ヘンリック・ステンソンやイアン・ポールターが、大会に向けて準備を進めていたことも明かした。彼らは米国でのホームクラブであるオーランドのレイクノナゴルフ&カントリークラブの裏で、グレンイーグルスホテル特有の練習場に見立てて練習していた。グレンイーグルスのヤーデージブックを手に、今週の大会で目にするであろうターゲットやショットを再現したのだった。
「ポールターは試合を前に、楽しげにれんがの壁へと走り回っていた。そういったテンションは伝染するものだ」と、マクドウェル。自身は9月19日の金曜日にイギリスに到着。月曜の午後には、グレンイーグルスに到着したプレーヤーたちへの「時差ぼけに別れを告げ、新たな気持ちで準備しよう」という、欧州選抜キャプテンのポール・マギンリーのアドバイスを聞いていた。
マクドウェルは「ライダーカップ」での到着をクリスマスになぞらえた。なぜならそこには、ユニフォームや贈り物がプレーヤーたちを待っているからだ。会場の仕立て屋たちはガラ・ディナーに向け、プレーヤーのスーツを調整しようと懸命で、ゴルフ用のウェアもきちんと合うようしっかりと気を配る。そしてプレーヤーは心地よい状態で、大会初日の朝に向け気を引き締めるのだ。