ライダーカップ主将推薦 クリス・カークも名乗り
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
「ドイツバンク選手権」で優勝したクリス・カークは、フェデックスカップランキング首位に浮上しただけではなく、「ライダーカップ」主将推薦枠の有力候補の1人に躍り出た。
今大会スタートまでにカークが今季トップ10に入ったのはわずかに2度。1勝を挙げているが、もう10ヶ月も前の話だ。それでも比較的安定したプレーを続け、2週間前にライダーカップランキングが確定した時には、14位にまで挽回した。
やるべきことはやった。あとは米国代表キャプテンを務めるトム・ワトソンが指名する3人の主将推薦枠に入れるかどうか。主将推薦は、2日(火)午後7時(米国東部時間)にニューヨークで発表される。
「選ばれる保証なんて無いし、自分が指名確実な候補だとも思っていない」と語ったカークは、「全英オープン」での練習ラウンドでワトソンと話をする機会があったと教えてくれた。そして「有力な候補にはなれたと思う。(ライダーカップには)ぜひ出場したいね」と話した。
他の有力候補には、ウェブ・シンプソン、キーガン・ブラッドリー、ハンター・メイハンの名前も挙がっている。
メイハンは先週の「ザ・バークレイズ」で優勝し、シンプソンとブラッドリーもTPCボストンで開催された今大会でそれぞれ9位タイ、16位タイと好成績を収めた。また、彼ら3人には「ライダーカップ」出場経験があり、ペアでの戦いにも慣れている。
数週間前にワトソンとメールで連絡を取り合ったというシンプソンは「トムには、『これから数週間ハードにプレーして、自分を選びやすい状況を作るから』と伝えたんだ。どうなるかは、見てみないと分からない」と話した。
大会出場への意欲は強く、「自分にとって本当に大きな意味になる。チームのメンバーに加わりたいし、国を代表して戦いたい。代表に入った選手のレベルはすごく高いし、彼らの中に加わりたい。そのためにやれることをやる」と続けた。
ただ、どれだけアピールしたところで、選ぶのはワトソン。ほかの選手を指名する可能性だってある。
ライアン・ムーアはライダーカップランキング11位、そしてブレンドン・トッドは12位に入った。ブラント・スネデカーはワトソンと近い関係にあるが、先週から2大会続けて予選落ちとなった。今大会を2位タイで終えたビリー・ホーシェルの感情をむき出しにするスタイルは、チーム戦に向いていると判断されるかもしれない。
米国が海外で開催された「ライダーカップ」で最後に勝利したのは、ワトソンが主将を務めた1993年にまでさかのぼる。当時ワトソンは、ランキング上位ではなかったラニー・ワドキンスとレイ・フロイドを主将推薦で指名した。
さて、今回はどういう方針で選手を指名するつもりなのだろう?
ブラッドリーは「今の米国の選手層は本当に厚い。10人から15人は国を代表して戦えるだけの選手がいるから」と語る。
ともかく、明日の代表チーム発表を待ちたい。