“ミスター安定感” J・フューリックが2イーグルで急浮上

By Helen Ross, PGATOUR.COM

ここ20年もの間、ジム・フューリックはPGAツアーで安定した成績を残してきた。それ故、「ドイツバンク選手権」初日に10ホールまで3オーバーと苦しみ、ラスト8ホールで2バーディを記録し「72」と出遅れた翌日に挽回したとしても、驚きはしない。

フューリックは土曜日に2イーグルを含む「66」をマークし、後半戦に向け軌道修正。重たい“水門”が開き、今大会の優勝争いに食い込んできた。

過去に出場したフェデックスカップ・プレーオフシリーズでの107ラウンド中87ラウンドでイーブンパー、もしくはアンダーパーとしているフューリックは、「ドイツバンク選手権」2日目を終え、トータル4アンダーの15位タイに浮上。

先週の「ザ・バークレイズ」では、3日目を終えた時点で首位タイとしたが、最終日にスコアを伸ばせず、8位で終えた。

2日目に記録した最初のイーグルは、パー4の15番。ティショットで283ヤード飛ばしてフェアウェイの真ん中に運ぶと、残り146ヤードからピッチングウェッジでの2打目を直接放り込んだ。

「ホールに転がるように打った結果、入った」としたフューリックは、「パー4のコースを2打で終わらせられるのは気分が良い。あのホールから勢いがついた。17番と18番ではバーディを奪えなかったけれど、フロント9では良いプレーが出来た」と、イーグルが好転のきっかけになったとコメント。

パー5の2番では、第2打目をグリーンに運ぶと、約16メートルのロングパットを沈めてイーグル。ラスト6ホールでは3バーディ、2ボギーを記録し、ホールアウトした。

フューリックは、初日からの巻き返しについて、次の様に語った。

「プレーへの姿勢は良い状態を保てていると思う。昨日は簡単に大崩れする危険性もあった。5、6ホール目まではパットの調子が良くなくて、3パット、それに短い距離のパットも外してしまったからね。それでも耐えられたのは落ち着いていたからだし、必ず乗り越えられるとわかっていたから。それから良いショットを打てるようになって、パー、バーディを取れるようになった。難しい日だったけれど1オーバーと持ち直せたから、今朝も自分の流れがやってくるのを待ったまでだよ」。