2014年 ザ・バークレイズ

目指すは46歳でオリンピック!ミケルソン、プレーオフへ充実

2014/08/20 09:52

By Helen Ross, PGATOUR.COM

プレーオフシリーズへ英気を養ったフィル・ミケルソン(撮影は「全米プロゴルフ選手権」最終日)

手に汗を握る展開の末、「全米プロゴルフ選手権」2位となったフィル・ミケルソンは、先週の大半をカリフォルニアの自宅で過ごし、休養に充てた。数日間、妻のエイミーさんとも外出を楽しむ時間が取れ、英気を養えたようだ。

今シーズンを通して本来のプレーをできずにいたミケルソンは、バルハラでようやく“らしさ”を取り戻した。そして、フェデックスカッププレーオフシリーズで良い結果を残してシーズンを終了させるため、気持ちを新たにリッジウッドCCにやって来た。

ミケルソンは今季のメジャー最終戦を次の様に振り返っている。

「『全米プロゴルフ選手権』は自分にとっても大きかった。今シーズン中、本来のプレーが初めてできた大会だったからね。自分を取り戻せたことで、フェデックスカップ、『ザ・バークレイズ』に向けて、興奮とみなぎるエネルギーを得られた。優勝争いに加わる準備は整っているよ。上位を争えて楽しかったし、独特な緊張や興奮という感覚に再び触れられて、すごく興奮した」

ミケルソンは、今季フェデックスカップランキング45位でプレーオフシリーズ出場を果たした。トップ6より下の順位でプレーオフに出場するのは、フェデックスカップが始まって以降、これを含め2回だけだ。プレーオフシリーズでは、ここ28大会中27大会に出場しているミケルソンだが、今季は4大会すべてに出場できるかは確実ではない。

2位に終わったバルハラでの最終日は、16番ホールでボギーをたたくまで首位に立っていたが、17番でバーディを記録したロリー・マキロイに逆転された。だが、レフティー(ミケルソン)にとっては今季初のトップ10フィニッシュ。今季はドライバーの成長を実感したと話すが、頼るべきショートゲームとパターの不調に苦しみ続け、最近になってようやく感覚を取り戻した。

「誰だって良いときと悪いときを経験する。あらがいもせず、心配もしていなかった。必ず調子を取り戻せると分かっていたから。ゆっくりではあるけれど、状態は戻っているよ。きっかけは『全英オープン』で、『全米プロゴルフ選手権』につながった。最終日のティショットが良かっただけに残念な結果だったよ。もし優勝していたら、まったく違ったシーズンになっていただろうから」

「今週の大会も含め、フェデックスカップで良いプレーをして、今季を少しでも良いシーズンにしないとね」

そんなミケルソンは、プレーオフ後のプランを既に決めているという。

「今年の残りはオフにする。体作りをしてプレーの質を高め、2015年に備える。来年は(リオデジャネイロ)オリンピック出場がかかる大事な1年になるからね。自分でもオリンピックがそこまで重要な理由は分からない。でも、大事だと思うんだ。46歳のオリンピック出場選手なんて、カッコイイじゃないか。だから2015年と16年に集中したい。そのためにも準備を整えておきたいから」

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