2014年 ウィンダム選手権

ジョー・オギルビーがツアーを引退、人生の第二章へ

2014/08/18 12:08

By Helen Ross, PGATOUR.COM

40歳で現役を引退。ジョー・オギルビーは第二の人生へ進む ※撮影は3日目(Darren Carroll/Getty Images)

セッジフィールドCCでの「ウィンダム選手権」最終日。ジョー・オギルビーは9番ホールにて、自身にとってPGAツアー最後となるバーディを奪った。

最終日は「73」というスコアだったが、それは40歳の彼が妻や3人の子供たち、そして大勢の友人たちが見守る中、PGAツアーからの引退を正式に発表した日にはさほど重要なことではなかった。

今回の「ウィンダム選手権」はオギルビーにとって、PGAツアーでの399試合目だった。1996年に米デューク大学を卒業し、経済学の学位を持つ彼は、“人生の第二章”として友人の投資銀行で働く予定だという。

「もちろん、寂しくなるよ」と、大会前に話していたオギルビー。「100%、ゴルフが恋しくなるだろうね。でもすべてのことには時期ってものがある。今がその時なんだ。僕はそれに満足しているよ。PGAツアーでの日々は本当に素晴らしく、自分の周りの人たちも最高だった」。

「だけど僕は、新たな人生の1ページを楽しみにしている」。

PGAツアーでは15シーズンもの間、フル参戦していたオギルビー。2007年にミルウォーキーで開催された「USバンク選手権」では、自身にとってPGA初で、なおかつ唯一の優勝を手にした。また、下部ツアーのネイションワイドツアー(現在のウェブドットコムツアー)では、1998年にセッジフィールドCCで行なわれた「グリーンズボロ・オープン」を含む4勝を挙げている。そんな彼は「ウィンダム選手権」の最終日、同じセッジフィールドの地でキャリアに幕を閉じた。

「(今大会に)足を踏み入れた時、 なんというか、“しっくりくる”って感じたんだ」と、オギルビー。「デューク大学の近くだからね。グリーンズボロだし。このゴルフコースで優勝したこともある。…終わりにするにはうってつけの場所に思えたんだ」。

最終ラウンドをスタートする前、オギルビーは「学校での最後の日だ」とツイートしていた。

そしてすべてが終わった今、彼はどう思っているのだろうか? 彼はそこで「旅してまわるサーカスの集団/家族の一員になれて、とてもラッキーだ。それこそが15年間のPGAツアー生活だった。スポーツ界でも選りすぐりの人々の集まりだ」と、ツイートした。

そんな彼にとって、重要なことは? キャリアの方向転換はすれど、ゴルフを通じてできた友人たちに別れを告げるつもりはないということだ。

「彼らとはまた一緒にプレーするよ」と、オギルビー。「ゴルフでお金が稼げるのに、どうしてわざわざタダでやるんだ、って思う人も多い。だけど僕は、そこにしがみつこうという気には決してならない。見ているだけでここにいる若手のプレーヤーたちに感服してしまう」。

「そうそう、ニールセンの箱(視聴率を調査する機械)が欲しいね。僕はこれからも、彼らの活躍を見るからさ。少しでも視聴率に貢献しなくちゃ」。

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