2014年 ウィンダム選手権

ウェブドットコムツアーファイナル出場に僅かな望みを残すデュバル

2014/08/16 14:18

By Sean Martin, PGATOUR.COM

かつての世界ランク1位デュバルも、下部ツアーとの入れ替え戦に残れるかどうか…(Darren Carroll/Getty Images)

「ウィンダム選手権」2日目終了後、デビッド・デュバルは以前もPGAツアーフルシード権を獲得するため、ウェブドットコムツアーファイナルに出場したことがあると語った。今季はそれら全4試合を戦い、シード権を勝ち取らなければならない公算が高い。

フェデックスカップランキング200位で「ウィンダム選手権」初日を迎えたデュバルがウェブドットコムツアー・ファイナルに進出するには、今大会終了の時点でフェデックスカップランキング126位から200位以内に入らなければならない。

デュバルは「ウィンダム選手権」2日目のバック9で「31」の4アンダーと健闘したものの、初日から「70」、「69」とし、1打差で予選落ちとなった。200位以内に入れるかどうかは、日曜日の結果が出るまでわからない。本人は、このままファイナルシリーズ出場が決まれば出場すると明言している。

「当落線上にいるわけだから、良いプレーをしないといけない」と、2日目のラスト9ホールを振り返ったデュバルは、「バック9で4アンダーを記録したけれど、最低でも4アンダーが必要とわかっていたからね」と続けた。

PGAツアーで13勝をあげているデュバルは、今年の5月に右ひじを痛めてから本来のプレーを発揮できずにいたが、最近になってようやく状態も上向き始めたという。元世界ランキング1位、そして「全英オープン」優勝者は、「チューリッヒクラシック」で25位タイ、そして「HP バイロン・ネルソン選手権」初日に「66」を記録したが、チューリッヒ以降に出場した7大会では、3度の棄権を含み1度も予選を通過出来なかった。それでも、負傷後に痛みを感じず2日続けてプレー出来たのは、今回の「ウィンダム選手権」が初めてだったと話す。

デュバルは、「今シーズンは調子が良かったんだ。身体も絞ってコンディションも上がっていた。健康状態を気にしながらやっていたからね。それなのにひじを怪我して4ヶ月も休んでしまった」と悔やんだ。

ウェブドットコムツアーは、TPCソーグラスのダイズバレーで開催される「ウェブドットコムツアー選手権」で今シーズンの全日程を終える。デュバルが優勝した1999年の「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催されたのは、TPCソーグラスのスタジアムコースの方だった。彼はフロリダ州のジャクソンビル近郊の生まれでもある。

パドレイグ・ハリントンもまた、来季のPGAツアーフルシード権を失う可能性が高いメジャー優勝経験者の1人だが、ウェブドットコムツアーファイナルには出場しない。ヨーロッパツアーの来季シードを保持するため、定められた最低限の大会出場数に到達しなければならないからだ。PGAツアーの生涯獲得賞金ランキング50位以内の選手には、翌年のフルシード権を保持する例外的措置の行使が1度だけ可能で、36位のハリントンも同権利を保持しているが、行使する予定はないようだ。ハリントンは来季のスケジュールについて、出場大会数を減らし、予選免除資格で出場できる大会で構成するつもりと明かしており、PGAツアーのフォールシリーズに予選免除を得て出場し、2014-15シーズンをスタートさせたい意向のようだ。

ハリントンはフェデックスカップランキング188位で「ウィンダム選手権」を迎え、初日から2日続けて「72」を記録し、予選落ちとなった。

ハリントンは、「自分自身にかなり期待していたから残念な結果だよ」とコメント。「本当に、本当に自分に期待していたんだ。けれど本来のプレーが出来なかった。そういうこともある。今は良い取り組みが出来ているから、期待しすぎたのかもしれない。少しでも期待すると、こういう結果になるのかもしれないね」と語った。

2009年の「全米プロゴルフ選手権」を優勝したY.E.ヤンのシード権も今年でなくなる。今大会前の時点でのフェデックスカップランキングは169位で、アジア勢初のメジャー優勝者の立場も危うい。

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