前回大会王者リードのキャディを務めるのは誰だ?
By Helen Ross, PGATOUR.COM
パトリック・リードにとって、この1年は実りのある時間だった。
昨年の「ウィンダム選手権」では、ジョーダン・スピースとのプレーオフを制し、PGAツアーのレギュラーシーズン最終戦で初勝利を記録。今シーズンは「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」、「WGCキャデラック選手権」でも優勝を果たし、「ライダーカップ」アメリカ代表入りも実力で勝ち取った。
昨年のハイライトは、雨脚の強いセッジフィールドでの最終日に見られた。
リードは、「妻がキャディを務めた大会での初優勝に勝るものはないよ」と、初優勝の瞬間を振り返る。
リードはもとより、最愛の妻ジャスティンさんもまた、まるでジェットコースターのような熾烈極まるプレーオフを戦い抜いた。
プレーオフ2ホール目のティショット後、志願してキャディを務めた妻がOBの可能性を示唆。数分後、テレビケーブルに当たり木の下で止まったボールをリードが発見して胸を撫で下ろしたのも束の間、7番アイアンでの難しいアプローチが求められた。上手く木々の下を抜けたショットはピンまで約2メートルの位置で止まり、バーディを沈めてスピースを下した。
「きっと、あの時の優勝は一生覚えているだろうね」と、リード。
ジャスティンさんはリードとの間に第一子ウィンザー・ウェルズ君を授かり、5月に出産したため、今シーズンは兄がリードのキャディを務めてきたが、今大会からのキャディ復帰を真剣に検討しているという。
リードは、「妻は明日のプロアマでキャディをする。実際にキャディをしてみて、彼女自身が大丈夫と思えるかどうか。それ次第」とコメント。また、「プロアマでテストをしてみて、自分も彼女も大丈夫と判断すれば、週末も一緒に回るかもしれない。無理なようなら来シーズンからということになる」と語った。
リードはジャスティンさんとのペアが機能する理由として、個人的な関係を忘れ、お互いプロとしてコース上での戦いだけに集中出来ることをあげている。
「妻も真の競技者だから。優勝と、良いプレーをすることしか頭にないからね。彼女にとっては、コース内にいる時と比べてコース外にいる時の方が辛いと思う。コース内にいたら色々と相談も出来るけれど、コース外では、ただ見ていることしか出来ないから」。
リードは妻との関係をこう語る。
「彼女は自分を相当ハードに追い込んでくれるし、僕も彼女に多くを求めている。だからこれまで成功を収められてきたし、2人で素晴らしいキャリアを送れてきたのだと思う」。