昨年優勝のダフナー 頸部椎間板ヘルニアで棄権
By Helen Ross and Brian Wacker, PGATOUR.COM
昨年の「全米プロゴルフ選手権」で優勝したジェイソン・ダフナーは、頸部の椎間板2カ所の痛みを理由に、初日10ホールを終えた時点で棄権した。
「マスターズ」開催中に首を痛めたダフナーは、痛みと戦いながらここまでプレーしてきた。週初めには「ライダーカップ」出場権が決まったらという条件付きで、プレーオフシリーズを欠場する可能性も示唆していた。
ダフナーは現在ライダーカップポイントランキング8位。今大会終了後のポイントランキング上位9名が、自動的に米国代表として出場資格を得る。
バルハラの駐車場を後にする前、ダフナーは、「健康体に戻ってからプレーする。『ザ・バークレイズ』からの復帰になるかもしれないし、来年になるかもしれない。もしくは2016年になる可能性もある。健康でもなく、まともに戦えない状態でプレーすることだけは避けたい」と話した。
ダフナーは前半9ホールで「40」をたたいた。ダブルボギーから始まり、2番、3番、6番でもボギーとし、10番をトリプルボギーで終えた後で棄権を申し出た。
「今週ずっと身体の状態は良くなかった」としたダフナーは、「先週も良くなかった。45ホールもバーディが出ていない(実際は46ホール)。今はゴルフをプレーできる状態にない。ここにいる必要はない。やれる限りのことはしたけれど、無意味だった」と続けた。
首に異変を感じたのは「マスターズ」が開催された4月。当初は肩の古傷に関連した痛みだと思ったという。だが、その後も痛みは治まらず、7月25日にMRI検査を受けた結果、ヘルニアが発見された。その4日後には注射治療を受け、腫れが引くことを願った。
現時点で手術を受ける予定はないが、ダフナーは考え付く限りの治療を受けたと話す。
「アイシング、休み、肝細胞治療、アクティブリリース、カイロプラクティック、注射、投薬…。考えられるものすべてを先月試した。唯一試していないのは、長期間の休養だけ」。
トム・ワトソンがキャプテンを務める米国代表候補の中で、今大会を棄権したのはダフナーが2人目。現在ポイントランキング5位で、出場資格を確定させたマット・クーチャーは、腰痛のためティオフしなかった。