2014年 ザ・グリーンブライアークラシック

プロ転向したばかりのロジャース、「全英オープン」出場の可能性も?

2014/07/04 12:25

By Helen Ross, PGATOUR.COM

「全英オープン」出場権獲得に向けて好スタートのパトリック・ロジャース(Patrick McDermott/Getty Images)

「ザ・グリーンブライアークラシック」ではここ3年間、米国で最も優秀な学生ゴルフ選手に授与されるフレッド・ハスキンス賞の受賞者に対し、スポンサー枠での出場権を与えている。

ここ2年の受賞者であるアラバマ大学のジャスティン・トーマスとカリフォルニア州立大学のマイケル・キムの2名は、ジ・オールドホワイトTPC (ウェストバージニア州)での本大会で予選を突破した。同じく受賞者のパトリック・ロジャースは、今大会初日で首位から1打差の「65」をマークし、さらに好位置につけている。

最近スタンフォード大学での3年目を終えたばかりのロジャースは、直近7試合のうち5試合で優勝し、「トラベラーズ選手権」からはプロとしてプレーしている。同大会では46位タイ、そして先週の「クイッケンローンズ・ナショナル」では55位タイの成績を残した。

ロジャースは今大会初日、14ホール中11ホールでフェアウェイをキープし、13ホールでパーオンした。わずか26パットでホールアウトした彼だったが、ラウンド後は練習場へと向かった。

「プロに転向したばかりだと、ルーティーンを見つけて確立しようとするものさ。僕の場合はラウンド後のクールダウンみたいなもので、改善が見込める点に取り組むんだ。うまくいけば、明日への準備になるかもしれない」と、ロジャースは言う。

初日をバック9からスタートしたロジャースは、1アンダーで折り返した。その後のフロント9では持てる力をフルに発揮し、1番ホールでは残り118ヤードからウェッジショットを決めてイーグルを奪取。7番と9番でもバーディを奪い、「30」で回った。

「かなりいいプレーができたと思う」と、初日を振り返るロジャース。「今のところ、納得のいく試合展開ができていなかった日々にはそう変わりないけどね。月曜日から火曜日、水曜日とコツコツと取り組んでも、ボールの当たりが良くなるきっかけとまでは至らなかった」

「でも僕は諦めずに続け、手ごたえをつかんだって感じかな。飛ばすべき方向へとボールを運び、(後半の)9ホールで上がり調子になった」。

そんなロジャースには「ウィンダム選手権」まであと4つ、スポンサー枠で出場できる試合が残っている。彼はまた、ノンメンバーとしてフェデックスカップのポイントランキングの上位125位以内でレギュラーシーズンを終えるのに十分なポイントを貯め、2014-15年のPGAツアーのシード権獲得を目指している。ちなみに、現時点で獲得しているのは35ポイントだ。

昨年のフェデックスカップのランキングで、レギュラーシーズン終了時に125位だった選手が獲得したのは346ポイントだった。ロジャースが126位から150位に入れば、PGAツアーの条件付きシード権とウェブドットコムツアーのフルシード権が得られる。また151位から200位ならば、ウェブドットコムツアーでの条件付きシード権が与えられる。

今大会で好成績を収めれば、PGAツアーにおけるロジャースの目標が定まる手助けになるかもしれない。また最終日に、出場権を持たない選手の中でトップ12位タイ以内の上位4選手に入れば「全英オープン」への切符も手に入る。

「この3週間で、ここでの自分の居場所を見つけようとしている気がする。これからも学び、改善を続けていくよ。今日の結果をもとに、残りの大会期間もさらに良いプレーができるよう努力を重ねるだけさ」。

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