2014年 トラベラーズ選手権

浮き沈みを乗り越え、復調しつつあるN.ワトニー

2014/06/22 12:20

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

ニック・ワトニーが5年間で4度優勝し、ゴルフ界の若手ホープの1人といわれていたのはそう遠い昔ではない。

だが人生にはいろいろと起こるものだ。

昨年はコーチ陣を変えた。3ヶ月前には妻との間に初めての子供が誕生した。そして今年3月の「WGCキャデラック選手権」では腰痛のため、最終日直前での棄権を余儀なくされた。

そして迎えた今回の「トラベラーズ選手権」3日目、ワトニーはこれまでの頑張りが報われるような兆しを見せた。この日は「65」をマークして通算9アンダーとし、優勝も視野に入れた状態で最終日を迎える。

「いろいろなことが一度にやってきた感じだ」と語るワトニー。「ショットがとても良いのは確かだけど、すべてを繋ぎ合わせようとしているだけさ。これが快進撃の始まりになるといいね」。

実は今大会を迎えるまでは、不調だったワトニー。

今季16試合で25位内に入ったのは1度だけ。直近5試合のうち4つで予選落ちを喫した状態で、TPCリバーハイランズでの今大会に臨んだのだ。

彼は新コーチのトッド・アンダーソンのもとで、フェードを習い始めてミスを一方向に限定できるようになり、それが復調の一因を担っている。そしてパットの際には、以前よりもイメージを大切にしている。

今大会3日目は25パットとしたワトニー。この日だけで7バーディを奪取し、うち4つはバック9の中盤で続けて取った。

「ここに来るまではいろいろあったね」と、ワトニー。「一難去ってまた一難、って感じさ。すべてが悪いわけではないけれど、自分が望んでいたような1年じゃない。でもまだ時間は残されていると思うんだ」。

2014年 トラベラーズ選手権