2014年 全米オープン

カイマーが苦しみながらも首位を堅持

2014/06/15 12:16
初の全米オープン制覇なるか?カイマーが5打差をつけて最終日へ(Andrew Redington/Getty Images)

マーティン・カイマーは、最終18番ホールで何とかバーディを奪い、2位と5打差で首位をキープ。パインハーストNo.2での3日目は苦しいラウンドとなり、「72」の2オーバーでホールアウトした。

初日から首位を守るカイマーは、トータル「202(65-65-72)」の通算8アンダー。この日の最少スコアである「67」の3アンダーを記録したリッキー・ファウラーエリック・コンプトンが2位タイに浮上している。

カイマーが2日目までにティショットをフェアウェイに運べなかったのは僅かに3ホール。土曜日は13ホール中9ホールでティショットをフェアウェイに置いた。また、18ホール中10ホールでパーオンを記録。最終ホールではアプローチをホールまで約2.5メートルのところに寄せ、バーディパットをねじ込むと、拳を握りしめた。

「まずまずのラウンドだった。これまでの2日ほど良くはなかったけれど、なんとか耐えられた。USGAが設定したピンの位置は、本当に難しいものだった」と、カイマーは3日目を振り返った。

4番ではドライバーショットを松葉の上に打ち込んでしまい、ペナルティのドロップを必要とした。それでも距離のあるボギーパットを沈めてダメージを最小限にすると、続くパー5の5番では、ウェイストエリアの近くからの第2打(202ヤード)をホール近くまで寄せ、イーグルを奪取しリカバリー。この時点で2位と7打差としていたが、残りの13ホールで2オーバー。5番ホール以降でスコアを伸ばしたのは、最終18番のみだった。

初日から首位を守るカイマーは、史上初となる、「ザ・プレーヤーズ選手権」と「全米オープン」を同年に優勝するという快挙を狙える位置につけている。2010年に「全米プロゴルフ選手権」を制して初のメジャー優勝を果たしたカイマーがPGAツアー大会の3日目までを終えて首位に立つのは、今回が2度目。「ザ・プレーヤーズ選手権」では、3日目を終えた時点でジョーダン・スピースと首位で並び、最終日に「71」を記録し、1打差で優勝した。

2日連続して「65」としたカイマーは、3日目を2位と6打差でスタート。36ホールを終えた時点でトータル「130」という大会新記録を樹立した。

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