2014年 ウェルズファーゴ選手権

不調続きのシーズンについてポジティブに話すシンプソン

2014/04/30 13:07

ウェブ・シンプソンは「テイル・オブ・トゥ・シティズ(二都物語)」を高校時代に英文学クラスで読んだようだ。彼がチャールズ・ディケンズの言葉を借りて、自身のゴルフを表現するとは誰もが予想していなかっただろう。しかし、火曜に「ウェルズファーゴ選手権」前の記者会見で、それが起きたのだ。

シンプソンは、今シーズンの米国ツアーをスタートさせたシュライナーズホスピタルforチルドレンオープンで優勝。続く4試合中3試合でトップ10入りを果たした。しかし、ここ6試合では不調が続いた。2試合では予選通過すら叶わず、WGCアクセンチュアマッチプレー選手権の9位タイを除いては、最高47位タイであった。

「ここ1ヶ月半は全くうまくプレーできなくて。気持ちが落ちてた時に、僕のキャディであるポールから日曜の夜にメールが来てね。僕がフェデックスカップポイントと賞金リストで11位だっていうんだ」とシンプソン。「ポジティブに考えれば、ここ6、7週間こんなに不調が続いていたけれど、それでもフェデックスカップポイントで現在11位にいられてるんだ。いつも物事をポジティブに捉えるようにしたいね」

しかし彼は、4度米国ツアーで勝利を挙げていることもあり、それは“循環性”のあることだと分かっている。「いつも自分自身に“この試合から波に乗るんだ”って言い聞かせてるよ」とシンプソン。「ジミー・ウォーカーが今すごく熱い、本当に目を見張るようなゴルフをしているよ。多分、世界中の誰よりも優っているんじゃないかな。でもタイガー・ウッズのように長年ベストプレーヤーと呼ばれている選手でも必ずスランプは味わって、乗り越えているわけだから」と続けた。

「僕が言いたいことは、そこまで心配はしていないよってことさ。そこまで落ち込むことは無いしね。イライラするけれど、毎週プレーができてることは嬉しいよ。もう一度調子を取り戻すチャンスが毎週あるわけだからね」。シンプソンは3月の「バルスパー選手権」でドライバーのシャフトを替え、アイアンを変更。また、ロフト60度のウェッジを初めてキャディバッグに入れた。これらのスイッチはうまく行っている。

新しいアイアンを用いて出場した3試合中2試合で予選落ちしているが、彼自身はそこまで気にかけていないようだ。「面白いことにね、今シーズンずっとパットの調子が良かったんだけど、あの2試合では上手くパットが決まらなかった。でもアイアンの使い心地は非常に良いよ」と説明した。

そして58度のウェッジからの変更は、これで最後だとシンプソンは信じている。「ショートゲームではいつも僕の強みが出せていたと思うんだよね」とシンプソン。「昨年だったかな、他の米国ツアープロ選手達のチップショットを見ていて、大きな違いに気づいたんだ。彼らは僕よりもボールを空中に高く浮かしていて、それで楽にプレーしていたんだ」

「そこで、もしかして僕は良いチッパーなんじゃないかって思ったんだ。だから2週間前に60度の物に替えたんだ。それでまだ試合はしていないけれど、いい結果がもう見えてきてるよ」と続けた。

今週、シンプソンにとって何が一番有利か?それはウェルズファーゴ選手権が彼の地元開催ということだ。彼はクエイルホローのクラブハウスから僅か1マイルのところに住んでいて、いつも練習をしている会場だ。「風向きの違いも分かるし、ピンの位置も把握しているよ」とシンプソン。「最初の数年はここでプレーをする時に自分にプレッシャーをかけすぎてしまっていて、苦しかったんだ。でも今年はそれはないよ」とシンプソン。「ここのコースを誰よりも知っているのは僕だから、それを有効に使おうって思っているよ」。

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