2014年 チューリッヒクラシック

パワーランキング チューリッヒクラシック

2014/04/22 15:42

緯度を見ると南に位置しているTPCルイジアナも、未だ過ぎ去らない冬の影響を大いに受けている。ラフは例年よりも0.5~1.5インチほど伸びず、ここではアドリブを効かせなければ抜け出すことはできない。この状況はまさに9年前の2006年、ハリケーンカトリーナにより酷く荒らされ、チューリッヒオープンをホストする事ができなかった時にも近い。

今年で9度目の開催を迎えるTPCルイジアナはそれ以降徐々に進化を遂げ、156名のゴルファーを迎え入れる。2012年大会に比べ、13番と18番ホールに修正が加えられた。コース全体の距離7425ヤードは変わらないが、2番ホール(パー5)のグリーンは3100平方フィートへ拡大し、5300平方フィートに。また、バンカーも追加された。以前より起伏が激しく、昨年度は一番簡単とされていたホールだが(平均ストローク4.487)今年は試練となりそうだ。

昨年大会では、全日程を通して平均スコア「70.750」とシーズン7番目に易しいパー72設定のコースとなった。ディフェンディングチャンピオンのビリー・ホーシェルは昨年大会で通算20アンダー、「268」のコース記録を出し、米国ツアー初優勝を飾った。フェアウェイキープ率は56分の25(63位タイ)だったが、パーオンに失敗したのは13回(2位タイ)で、それが大きな突破口となった。大会を通じて徐々に順位を上げ。ホーシェルはカップ接近率で4位、ストロークス/ゲインドパッティング(スコアに対するパットの貢献率)で3位、10フィート以上のパット成功では1位(45分の15)とした。さらに、パーブレイク率でもトップ(26バーディ)に立ち、パー4のスコア率(3.75)でもトップタイであった。

季節に合ったコンディションはトーナメント期間中続く。風は穏やかで、雲も通り過ぎ、気温は華氏80度(摂氏26.5度)を越えると予想されている。雨天による影響のは心配なさそうだ。

1位:リッキー・ファウラー
直近2ヶ月はのるかそるかといったところ。3度トップ6フィニッシュ、最後に出場したマスターズでは5位タイ。ここ3年連続で出場しており、2012年に10位タイ。

2位:ライアン・パーマー
腰痛から復帰したバレロでの最終日のスコアは「82」、ヒューストンでは7位タイと復活を遂げた。2012年大会で4位タイ、彼もコース記録の「64」を持っている。

3位:マット・エブリー
デビューとなったマスターズでは残念ながら予選落ちを喫したが、前週ハーバータウンでは12位タイ。過去13大会で7度トップ15位フィニッシュ、5週間前にベイヒルで勝利をおさめた。

4位:ジャスティン・ローズ(イングランド)
今大会7度目の出場。直近2大会を含む、3度トップ20位入りを果たしている。マスターズで14位タイに着いた彼は先週1週間オフを取った。ここ3戦で2度トップ15位入り。

5位:J.B.ホームズ
2012年大会で13位タイ。しかし昨年大会はケガで出場を見合わせた。RBCヘリテージでの18位タイも含む過去4試合で、3度トップ20フィニッシュ。

6位:ラッセル・ノックス(スコットランド)
ハーバータウンでは初出場で9位タイ。過去2度のトップ10入りを含め、5大会連続予選突破。2012年大会で30位タイフィニッシュ。彼もコース記録「64」を持っている。

7位:フレドリック・ヤコブソン(スウェーデン)
2008年以降初めての出場となる。フロリダスイングの序盤から5大会でトップ20入り。パット数で4位、スコア調整率33位。

8位:グラハム・デラエ(カナダ)
2012年大会で4位タイ、昨年度は47位タイでフィニッシュ。今シーズン5度トップ10入りを果たし、パーオン率ウランキング3位。

9位:ケビン・スタッドラー
2週間前にマスターズデビューを果たし8位タイフィニッシュ。昨年度のTPCルイジアナでも8位に。パーオン率ランキングで20位、平均スコア26位(調整後)。

10位:ロリー・サバティーニ(南アフリカ)
ケガから復帰し、ハーバータウンではパーオン率18位タイ、パット数5位で9位タイフィニッシュ。2009年のチューリッヒクラシックでは2位タイ。

11位:レティーフ・グーセン(南アフリカ)
ヒューストンで7位タイに着き、パーオン率17位タイ、パット数11位の彼は、ここ2週間休養を取った。昨年大会で21位タイフィニッシュ、ストロークス/ゲインドパッティングでは5位。

12位:ジョン・センデン(オーストラリア)
過去6年で5度の出場。2度のトップ15入りがある。オーガスタナショナルで8位タイフィニッシュをし、先週は休養。6週間前のバルスパーで勝利を挙げた。

13位:クリス・ストラウド
今シーズン7度トップ20位入り。平均ストロークでは現在16位。ここ7年で5度の出場し、3度トップ25位入り。最後に今大会に出場した2012年は24位タイ。

14位:ニック・ワトニー
2007年大会優勝、その後2011年大会で20位タイ、昨年度は15位タイフィニッシュ(スコア「69」を4度出した)。父になり初めての大会、マスターズでは44位タイに着いた。

15位:ウィル・マッケンジー
TPCルイジアナでは4大会連続予選落ち。しかし直近5大会中3度トップ10入りしたのを含め、今シーズン5度トップ10位入り。フェデックスカップポイントでは14位に入っている。

2014年 チューリッヒクラシック