2014年 バレロテキサスオープン

クーチャーが「65」の猛チャージ 優勝候補の筆頭か

2014/03/30 12:11

TPCサンアントニオでの3日目、マット・クーチャーは最初のホールでバンカーショットを直接決めてバーディを奪取すると、今大会最少となるスコアを叩き出し「マスターズ」に先駆け優勝するチャンスを掴んだ。

クーチャーは8バーディ、1ボギーの「65」とし、3日目を終えて「207」の通算9アンダー。1位のスティーブン・ボウディッチと3打差に迫った。クーチャーは1番ホールでバンカーからバーディを決めると、そのままの勢いで2番、3番と連続バーディ。ラスト2ホールも連続バーディで締めた。

クーチャーは風下という状況下の1番ホールでティショットを右のラフに運んでしまい、2打目でグリーンサイドのバンカーを狙っていたという。「あの時点でのベストな選択が、グリーン手前右側にあるバンカーだと思った。パーを取る上で一番簡単な方法だと思ったんだけれど、バーディで終われた。難しいバンカーショットではなかったけれど、誰だって簡単に入れてしまおうとは思わないよね」。

クーチャーがPGAツアー6勝を記録しているのに対し、その他トップ5の4選手を合わせても合計2勝どまり。しかも、それら4選手は2011年以降未勝利としている。また、クーチャーはトップ5の中で唯一「マスターズ」出場権を手にしている選手だ。

クーチャーは「マスターズ」に先駆け、来週の「シェル ヒューストンオープン」にも出場予定。今年初のメジャーは、クーチャーにとっても思い入れのある大会だ。1998年の「マスターズ」に全米アマチュア王者として出場し、タイガー・ウッズと同組でプレー。最終的に21位でフィニッシュし、好プレーと笑顔が紙面の見出しを飾った。2012年の「マスターズ」では3位、昨年は8位入賞を果たしている。

「マスターズ制覇を目標とする上では、(前の試合で)優勝して迎えること以上に良い方法は無いよ。勝利が新たな勝利を生み出す。それに自信も必要だね。優勝争いに絡む回数が多ければ多いほど、快適にプレー出来るようになる」。ボウディッチとの差はあるものの、経験ではクーチャーに分があるのは間違いない。

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