「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」2日目振り返り(4)
BOBBY JONES BRACKET
<勝者:L.ウーストハイゼン 4&3 H.ステンソン>
ウーストハイゼンは今大会、出場5回にして初の第3回戦出場を果たす。トップシードのステンソンに圧勝したのだ。第8シードで参戦したウーストハイゼンはこれまで、ステンソンとの戦いに勝ったことがなかった。ステンソンは07年の本大会で優勝し、ダブマウンテンの別コースで行われた翌08年には3位でフィニッシュ。だがリッツカールトンGCに移ってからは6年間で1勝5敗だった。ウーストハイゼンはコンシード(相手が負けを認めること)と5.5メートルのイーグルパットを決めて、2ホールで2アップと一気に先制。一方のステンソンは4番でもコンシードを余儀なくされたが、6番でウーストハイゼンがボギーを叩くと勢いを盛り返した。だが、ウーストハイゼンは辛抱強かった。12番パー3でステンソンがグリーンを外して5メートルのパーパットを決めきれず、ウーストハイゼンは3アップとリードする。結局、15番ホールで6メートルのバーディパットを沈めてステンソンを撃破した。
「今日は非常に安定したプレーができた」と、ウーストハイゼン。「常に落ち着いてやろうと心がけていた。ヘンリックは序盤があまり良くなくて、僕が早い段階でリードした。2番終了時点で2アップ、4番を終えた時には3アップを奪取していた。とにかくいいプレーをしたし、後半9ホールでもパットが決まったんだ」
次戦の相手:ウェブ・シンプソン
<勝者:J.デイ 1アップ B.ホーシェル(22ホール)>
第2シードでボビー・ジョーンズブラケットにやって来たデイ。これまでの大会成績は10勝3敗で、激戦の末の勝利も経験している。一方、ダブマウンテンでのプレーは初めてのホーシェルは序盤で2バーディを奪い、1ボギーのデイに対して2番ホールから連続3ホールでアップを取り、流れを自分のものにした。昨年大会で3位に終わったデイは6番でパーセーブし、1アップを獲得。しかしホーシェルも負けずに8番でバーディを奪い、3アップで後半に移った。デイは後半、2つのパー5でバーディを奪取して反撃を開始。16番のパーセーブでオールスクエアに持ち込んだ。最終的にはホーシェルがアプローチをミスし、デイが延長4ホール目で1メートル強のパットを沈めて決着がついた。
「自分との戦いにしようとした」と、デイ。「昨日よりも厳しい戦いだった。3ダウンなんて、間違いなくへこんでしまう状況だよね。相手が10番で3パットしたとき、少し闘志が蘇った。11番は左からのフォローだったから2オンすることができたんだ。後半2つのパー5でバーディを奪って、どこかほかでもバーディを獲り、なんとか粘っていれば勝てるかもしれないと思った。それしか考えていなかった。どういうプレーをするかは問題じゃない。ただ勝つ方法を見つけるんだ」
次戦の相手:ジョージ・クッツェー
<勝者:G.クッツェー 1アップ P.リード(21ホール)>
第14シードのクッツェーは、ここ3戦はついこの間の「ヨハネスブルグオープン」での優勝を含む5位以内でのフィニッシュが続くなど好調。どっしりと構えることを学んだ彼は期待通り、本大会2日目では1月の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」勝者で第11シードのリードを撃破した。もっとも、2人とも最高のプレーができたわけではない。クッツェーは3バーディに5ボギー、そしてダブルボギーも叩いてしまったし、リードは5バーディ、8ボギーだった。6番終了時点でクッツェーが2アップでリードしていたが、リードがそこから5ホールのうち4ホールをもぎ取り、流れを変えた。クッツェーは12番でパーセーブして差を1アップに縮め、リードが18番ホールでガードバンカーからパーセーブに失敗したことでオールスクエアとした。2人は19番ホール目で引き分け、20ホール目でも共にパー。21ホール目でリードが約10メートルから決められず、クッツェーが約2メートルのバーディパットを決めて勝利した。
「延長19ホール目に突入して、それで…よく分からないけど、次のホールまで行ったんだ」と、クッツェー。「でも本当に一進一退の戦いだった。いわゆるボクシングマッチって感じ。いくつか“あざ”を作ったけど、なんとか持ちこたえたんだ」
次戦の相手:ジェイソン・デイ
<勝者:W.シンプソン 4&3 B.スネデカー>
第5シードで参戦したシンプソンは、序盤からゲームを支配した。彼は3バーディを奪い、スネデカーが3番パー3で池に捕まりコンシードしたことにより、最初の6ホールのうち4ホールを奪取した。第4シードのスネデカーは8番パー5で約2メートルのバーディパットを決めた時と、そして10番でシンプソンがこの日唯一のボギーを叩いた時にアップを奪った。とはいうものの、全米オープンの元王者シンプソンはすぐに調子を取り戻し、後半の2つのパー5でそれぞれ約2メートルと6メートルのバーディパットを沈めることに成功して4アップ。戦いは15番で両者がバーディで引き分けしたところで終了し、シンプソンは昨年同様準々決勝に進出した。
次戦の相手:ルイ・ウーストハイゼン