2013年 ドイツバンク選手権

パー5を完全攻略し、2位につけたカストロ

2013/09/01 15:04

By Helen Ross, PGATOUR.COM

2日連続の「65」で1打差の2位につけたロベルト・カストロ(Jared Wickerham/Getty Images)

もしも、今週のドイツバンク選手権で、ロベルト・カストロが自身初の米ツアー優勝を飾ったとしたら、彼はパー5でのプレーを勝因に挙げるだろう。

ジョージア大学出身のカストロは今日までの2ラウンド、パー5のホールだけで計7アンダーを記録している。2日目の2番では37フィートのパットを沈めてイーグルを奪い、連日の「65」に大きく貢献した。カストロは36ホールを終えて、首位のセルヒオ・ガルシアと1打差の通算12アンダーだ。

「2番でのイーグルパットは、どんどん傾斜が増していく上りでカップ際では打球が戻されるラインだった」とカストロ。「頭にラインは描けていたし、その通りに打つことができたよ」。

カストロは次の3ホールでも立て続けにバーディを奪った。3番では16フィートの位置から決め、4番ではドライバーでグリーンに乗せた後に56フィートの位置から2パットで決め、そして5番では10フィートのパットを決めた。スコアを稼ぎやすいとされているフロントナインを「29」を回ったカストロは、バックナインで1オーバーと苦戦。13番でボギー、14番でダブルボギーを叩いたが、最後の3ホールでは2つスコアを戻した。

1年前、カストロは自身初のフェデックスカッププレーオフを戦っていた。ザ・バークレイズを終えてランキング100位だったカストロは、出場枠ぎりぎりで出場した続くドイツバンク選手権で51位タイに止まり、ランキング順位を上げることができずにプレーオフから脱落した。

今週のカストロは、1年前より遥かに良い位置につけている。ランキング41位で突入したザ・バークレイズで25位タイの成績を残し、ランキング34位に上げてTPCボストンに乗り込んできた。今週ここまでの2ラウンドで見せているようなプレーを続けることができれば、自宅のあるアトランタで行われるフェデックスカップ最終戦「ザ・ツアー選手権 presented by コカコーラ」への出場権を確保するトップ10入りも見えてくる。

カストロが一皮向けたキッカケは、今年2月のAT&Tナショナルだった。初日を首位で発進したカストロは、3日目を終えた時点で4人が並ぶ首位タイにつけた。最終ラウンドも「69」で回ったが、ビル・ハースが「66」をマークし惜しくも優勝は逃した。

カストロにとって2位は自己最高の成績であり、そして優勝争いの輪に加わったことは彼の成長曲線をさらに上向かせもした。

「ここ2年は、本当に多くの優れた選手たちと一緒にプレーしているよ」とカストロ。「良いゴルフには、共通点がある。真っ直ぐ打ち、パットを確実に決める。特別な魔法なんてなかったよ。簡単にはいかないものだね」。

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