水浸しのメリオン、本番は問題なし
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
ペンシルバニア州アードモアは先週の金曜日から5インチ以上の雨に見舞われ、今週末、「全米オープン」の舞台となるゴルフコースは水浸しとなってしまった。
果たして大丈夫だろうか? USGAエグゼクティブディレクターのマイク・デービス氏は、大会がスタートする木曜日には問題なく回復するだろうとの見解を明らかにした。
「このゴルフコースは砂地に作られてないために、土が重めです。今まで見てきた他のゴルフ場と比べれば、一番水はけの良いゴルフコースだと思いますよ」と、デービス。「このコースを歩いてみれば分かりますが、メリオンは殆ど平地がありません。だから表面の水が気持ち良く乾いてくれるのです」。
しかし月曜日にコースを見た限りでは、そう思えない状況だった。
フェアウェイには川が流れていて、本番に向けて選手たちが回るはずだった初日の練習ラウンドは、雨天の為に2度も中断された。
「確かにずぶぬれだね」と、デービスは感想を漏らした。
さらに木曜日は、再び雨が降るという予報も出ており、メリオンはソフトで濡れた状態が続きそうだ。それを聞いたアーニー・エルス(南アフリカ)は、 今回はよりバーディの多い全米オープン になりそうだ、と感想を述べた。
大会オフィシャルたちが心配しているのは、11番ホール(パー4)だ。ホール横に流れる小川の水位が、グリーンまであと数インチというぎりぎりの高さまで上昇しているのだ。
デービス氏が言うとおり、11番あたりは水位が上がるのは確かに早いが、同様にはけるのも早い。だから初日の為に、コースそのものを変更する処置は必要なさそうだ。
メリオンの東コースがプレー不可能となれば、隣の西コースを代替使用するというオプションもある。しかしデービス氏はここでも、その心配には及ばないと予想した。
「18ホール全てを見てみよう。カップの回りが水たまりにならない様、出来るだけ高い位置にピンを切ろう。そんな話をしたよ」と、デービス氏。「でも、私たちに出来ることはそれくらいだ。あるがままのコース状況でプレーしてもらうだけですから」。
「もちろんこういう立場ですから、最悪の状況はたくさん想定しています。“ドゥームズデー”(世界滅亡)的シナリオだって考えます。1万分の1の確率でそうなる可能性はありますからね。ただ全米オープンが開催できないとか、西コースを代替コースにするような状況には至らないと思っています」。
練習ラウンド初日の月曜日、唯一変更されたことは、ギャラリー用の駐車場が “通行不能”になったため閉鎖された点だけだ。
大会オフィシャルは、同じようなこと(通行不能)がコース上で起こらない様に願っているだろう。