2013年 バレロテキサスオープン

パット不振で予選落ちしたスピース

2013/04/06 23:15

By Tim Price, PGATOUR.COM Correspondent

7度のバーディチャンスを全て外したと悔やむジョーダン・スピース(Getty Images)

PGAツアーを連戦する兵(つわもの)プロが、週末のサラリーマンゴルファーのような弱気になることは滅多にない。しかしジョーダン・スピースは金曜日、4オーバーの「76」で2打及ばず予選落ちしてしまい、浮かない表情でこう語った。

「僕の代わりに妹がパッティングした方が、いいスコアが出たんじゃないかと思ったよ」。スピースは自虐的にコメントした。「練習ラウンドでは打てば入るほど好調だったのに、前半で2つほどパットを外してから、ずっとダメだったね」。

彼のコメントは、月イチゴルファーのようだ:練習場では素晴らしいボールを打つのに、コースに出た途端に、右に左に曲げてしまう。

無理もない。スピースは若干19歳。ゴルフの名門テキサス大学を1年で中退して、ツアー参戦を決意した若者だ。今日のパット数は「36」。ツアープロなら「30」は切りたい。しかし問題は、パット数が多かった少なかったという数字の問題ではないようだ。

「ほとんどのホールでグリーンを捉え、そのうち7つくらいバーディチャンスがあったら…たいていの人は、2アンダーか3アンダーって予想するよね。特に今回みたいな難しいコースなら、尚更ね」。

彼は2番で5フィートの短いバーディパットを外し、3番では10フィートに満たないバーディチャンスを逃し、5番では6フィートのパットも決められなかった。それだけではない。何と一日を通して、スピースは4フィート以上のパットを、一発で決めることが一度も出来なかった。木曜日の初日はパット数「25」、最長28フィートを含む6本の4フィート以上のパットを、いずれも一発で決めた男が、だ。

スピースはトップ10プレイヤーのロリー・マキロイマット・クーチャーと同組で回った。彼は、マキロイが首位に3打差の好位置につけた「67」のラウンドを、さらに前半まで3オーバーで予選通過ラインを下回っていたクーチャーが、バックナインで猛追して予選を通過したプレーを、目の当たりにした。

「マットは後がない厳しい状況の中、難しいラインポジションから7フィート、8フィートのパーパットをことごとく決めていたよ」と、スピース。「それにひきかえ僕なんて、10フィート以内のバーディチャンスが7本あって、全部外した。世界ランク最下位の選手だって、2本や3本決めただろうにね」。

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