E.エルス マッチプレーは「誰もが誰をも倒せる」
PGATOURのプレーヤー、アーニー・エルス(南アフリカ)は今季、ツアー公式サイト内に定期的にコメントを寄せている。エルスは前週リビエラCCで行われた「ノーザントラストオープン」で、米ツアーでシーズンイン。通算5アンダー13位タイでフィニッシュしたトーナメントを振り返り、今週の次戦「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」への戦いに照準を定めた。
■ アーニー・エルス
「PGAツアーのシーズンスタートを切るにあたって、リビエラ以上の場所は考えつかないね。ここは本当によくできたコースだと思うし、僕が思うに、全米ツアーのスケジュールの中でも、ここはトップクラスだね。コースもそれに値していると思う。自身のシーズンの幕開けに必要な全てが揃っている、古典的なコースだ。バンカーもとても素晴らしい。一見、ロースコアが簡単に出そうなコースに見えるけど、ここはグリーンを外すとかなり苦戦するんだ。本当によくデザインされたコースだと思うよ。
さて、今季の僕は既にヨーロピアンツアーで3試合を終えたけど、正直、どれもよろしくなかったね。リビエラに来た僕は、自分自身のプレーに期待をしていたし、4日間を通して60台で回ることを目標にしていた。実際その通りにはいかなかったけど、5アンダーという結果は、決して悪くはないし、3日目と最終日をそれぞれ「68」で回れたことは、中東で(欧州)ツアーを戦っていた頃よりも調子が上向いてきている何よりの証さ。ただ、それはそれで自信にはなったけど、もう一歩ステップアップしないと、今週の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」では良い結果は残せないと思っているんだ。
ご存知の通り、僕のこの大会(今週のマッチプレー)での結果は、実にバラバラなんだ。毎年ラウンドを終えると“どうして良かったり悪かったりを繰り返すの?”と質問が来る。そしてそこでは決まって、僕が7度も優勝しているウェントワースでの(欧州ツアー)ワールド・マッチプレーが引き合いに出される。でも僕は、何も答えられない…。(同じマッチプレーとは言え)2つの大会を比較することはできないからね。このアクセンチュアマッチプレー選手権は、18ホールで決着をつけるという意味で、かなり特別な大会だ。1ラウンド勝負だから、誰もが誰をも倒せるし、そのまた逆も然り。そんな場面をたくさん見てきたし、きっと今年もそうなるだろう。
過去何年かを振り返って、自分に何がいけなかったと言えば、それはスロースタートだと思う。18ホールのマッチプレーでは、スロースタートでは絶対に勝てない。勝つためには最初からアグレッシブに攻めていかなければならないんだ。そう、相手からのプレッシャーを受けるのでなく、相手にプレッシャーをかけないと、ね。僕の初戦の相手はフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)。彼は(先週の)リビエラでとても調子が良さそうだったから、今週も必ず良いラウンドをしてくるだろうね。僕は、自分自身のプレーを心がけるだけさ。
今週は、変則的に水曜から試合が始まる。だから僕はもう、この大会がラコスタからこの地に移ってきて以来、毎年お世話になっているストーンキャニオン近くの貸別荘に拠点を構えて、準備に入っているんだ。ここはとても居心地のよい場所。メンバー、スタッフ、誰もがとても好意的に僕らを迎えてくれる。有り難いことに数年前に、僕はここの名誉会員(メンバーシップ)をいただいたんだ。そんなことも手伝って、僕にとってこの大会に出場することは、普段の試合よりも少し特別なもの。だから今年はマッチプレーを勝ち抜いて、最終日まで(出来るだけ長い間)この地に滞在できることを願ってるんだ!
ともあれ、結果如何に関わらず、大会後にはまたブログを更新しようと思っています。翌週は、僕にとっての“事実上のホームゲーム”とも言えるホンダ・クラッシックだからね。それまでバイバイ!」