2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン

全米ゴルフ協会のデービスがPGAツアーの選手会ミーティングで語る

2013/01/21 17:44

フロリダ州ジャクソンビル(AP通信)

トーレパインズで来週行われる、選手全員参加によるPGA選手会ミーティングのゲストスピーカーは全米ゴルフ協会の事務局長マイク・デービスである。

火曜日の「ファーマーズ・インシュランスオープン」でのミーティング議題は、長尺・中尺パターを体に接触させてのストローク(アンカーリング)を禁止するかどうかについてである。全米ゴルフ協会と英国ゴルフ協会は、2016年以降は禁止とする意向を昨年11月に発表している。

PGAコミッショナーのティム・フィンチェムと委員会は、方針を発表するためデービスを招いている。

「今回は、アンカーリングについて説明する課程の一部分です。ルールがどのように適用されるか、そしてその論拠について、もう少し説明をさせていただきます。それに加えて、いくつかの質問に答えるつもりでいます。そして私が退室したのちに、ティムから選手に向けて説明があると思います」とデービスは金曜に語っている。

全米ゴルフ協会と英国ゴルフ協会がルール変更をする際、通常90日間の準備期間が設定される。PGAツアーとその他のプロ連盟との争点のひとつは、2016年よりも前にアンカーリング禁止が実施されるかどうかというところである。これは、長尺パター使用の選手へ偏見が集まることを避け、混乱を招かないようにするためである。

最近の5つのメジャー大会のうち3つの大会で、優勝者がベリーパター(中尺パター)を利用している。PGAチャンピオンシップでのキーガン・ブラッドリー、全米オープンでのウェブ・シンプソン、そして全英オープンでのアーニー・エルスだ。

デービスは、この決定に関して介入することはないだろうと語っている。「私たちが介入することはあり得ません」とのこと。

PGAツアーのタイ・ボタウは、デービスを招いて話をしてもらうことについては、「ルール改定について、良い議論をする機会をつくる」ことにすぎないと語っている。彼はいつから新ルールを施行するかについて、仮に今年の施行だったにしても、明言はしなかった。

2008年に行われた薬物検査導入についての議題など、よほどのことでない限り選手会ミーティングで論争が巻き起こることはない。この先数年でより多くの選手がアンカーリングでパットをすることも考えらえる現状、今回のルール変更案はゴルフ界を一変させるものである。1ヶ月前にブラッドリーは、長尺パターの使用率はとても少ないと唱えた。新ルールに賛同しているのは、タイガー・ウッズスティーブ・ストリッカーグレーム・マクドウェル達である。

カール・ペターソンはハワイで、新ルールは『魔女狩り』のようなもので、彼のように何千時間も長尺パターの練習をしてきた選手には不公平なものであると言った。それは、35歳になる彼が大学2年からやってきた唯一のパッティングなのだから。

デービスは抗議があることは想定していない。

「ツアー側の狙いもあり、今回は講習の場であり、選手がどんな疑問を持っているかを聞いてみようと考えています。しかし、それぞれの選手がどう感じているかを発表する場だとは考えていません」とデビットは話している。

2月の終わりの西海岸での試合が終わるまで、デービスは新ルールについて公の場でのコメントを控えるつもりでいた。「State of the Game」の一環として来週オーランドで開催されるPGAマーチャンダイズショーのパネルゲストさえも、断りを入れていたのだ。

デービスは、全米ゴルフ協会と英国ゴルフ協会が6週間前に、たとえ参考になることがなかったとしても、それはルールに書き忘れたことがあったように感じていたとしても、『とても良い意見』を受け取っていたと説明した。

11月28日に、デービスと英国ゴルフ協会事務局長のピーター・ドーソンは、新ルールの制定の最たる理由は、アンカーリングが本来のゴルフに必要な技術を奪ってしまいかねないことだと述べている。デービスは、ゴルフにおいてパターがどうあるべきなのか、シンプルにルールとして定義されただけだと言う。

「新奇な事を述べるつもりはありません。しかし、私が部屋を出るとき何かが変わっていることは間違いありません」とデービスは話した。

2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン