マキロイ ナイキ「ヴェイパープロアイアン」を実戦でテスト
By Jonathan Wall, PGATOUR.COM
ロリー・マキロイは、プロに転向後も“あること”をいとわずに行っている。それは、用具の変更だ。
2012年の「全米プロゴルフ選手権」で2位と8打差で圧勝した翌年、マキロイはタイトリストのクラブから、ゴルフ史上に残る巨額の契約を結び、ナイキのセットにスイッチした。
14年に「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」で優勝した25歳は「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で、ナイキのヴェイパープロアイアンを使用するなど再び用具変更に着手した。
マキロイが用具を変えるのは、先週の「ライダーカップ」に続いて2週間で2度目だ。先週は大会前にドライバーを「ヴェイパープロ」に変更した。
ヴェイパープロアイアンはナイキが3年ぶりに発表したブレードアイアンで、重心をフェースの中心にするため、トゥ寄りにウェイトを置いている。
1025スティールカーボン製のフォージドアイアンは、オフセットを最小限にし、ロングアイアンの中ではやや長めのブレード(0.5ミリ)を採用。また、芝への寛容性を増やすためにバウンス角を上げた。
重心を移動させるため、開発陣はヘッドのマッスルバック部から約70グラムを取り、トゥ上部に厚みを増すことに成功。ナイキの上級プロダクトデザイナーであるアンドリュー・オールドノー氏によれば、トゥの重量を増やしたことで、フィーリングが良くなり、振動を抑えられたという。
マキロイはアイアンのヘッドを変更したが、シャフトはロイヤル・プレシジョン・プロジェクトX7.0のままで、グリップもナイキ VRプロブレードで使用していたゴルフプライドのニュー・マルチコンパウンドから変えていない。4度のメジャー優勝経験者は、カーヌスティでの「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」初日に新アイアンを使用し「73」と出遅れている。