2019年 トラベラーズ選手権

予選落ちの小平智 ショットに抱く「兆し」と「不安」

2019/06/22 09:34
ショットは引き続き復調気配。小平智は気持ちを新たに次戦へ臨む

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 2日目(21日)◇TPCリバーハイランズ (コネチカット州)◇6841yd(パー70)

深い灰色の雲から雨が落ち始めた午前7時15分にスタートした小平智は3バーディ、8ボギーの「75」と落とし、通算5オーバーの143位で予選落ちした。ショットに関しては「だいぶ良くなっている」としながらも、この日は30パットとグリーン上で苦戦。87位から巻き返せず、決勝進出はならなかった。

「フィーリングは悪くないけれど、ラインが読みづらかった。立った感じで“なんか違うな”と思うことが多くて、アドレスが決まらなかった」。この日は大溝雅教キャディにラインの読みを託す場面もあるなど、ストローク前の段階で揺らぎがあった。ショートパットにも苦しみ、出だしの10番では1.2mを外して3パットボギー。グリーンを外した17番でも、1mを外してパーセーブを逃した。

明るい材料を挙げれば、初日からショットの好感触が続いていることだ。この日のパーオン率は38.89%と初日(66.67%)から大きく下げたが、フェアウェイキープは引き続き安定し、「兆しは見えていると思う」と言い切る。「あとは自信を持って打てるかどうか。まだ、ちょっと不安がある感じなので、練習をするだけだと思う」

今週前のフェデックスカップランキングは171位。2年連続のプレーオフ進出(同125位以内)を目指し、8月上旬のレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」まで休みなく出場を続ける予定だ。最大で7週連続になるその初戦は予選落ちに終わったが、「1試合1試合で、ちゃんと自分のゴルフができるように。今年はあまり目立った成績がないので、上位争いをしたい」と気持ちの切り替えに努めていた。

次週はミシガン州で開催の新規大会「ロケットモーゲージ・クラシック」に出場する。「昨日からいいものが見つかったので、そこを重点的に練習して来週に間に合わせたい」。よみがえりつつあるショットの手応えをさらに深め、次戦へと乗り込む。(コネチカット州クロムウェル/塚田達也)

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