2019年 全米オープン

大会記録は「11打差」逆転 ミケルソン&ウッズは巻き返し誓う

2019/06/15 13:57
ペブルビーチGLで5勝を誇るミケルソンは2日目に挽回

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(14日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

ゲーリー・ウッドランドが通算9アンダーの首位に飛び出して大会を折り返すなか、ベテランはまだあきらめていない。キャリアグランドスラムがかかるフィル・ミケルソンは1アンダー27位タイ、ツアー史上最多タイの通算82勝目(メジャー通算16勝目)を狙うタイガー・ウッズは通算イーブンパーの32位タイで決勝ラウンドに進んだ。

初日1オーバーと出遅れていたミケルソンは6バーディ、4ボギーの「69」と巻き返した。「何度もここでプレーしてきた。アンダーパーの出し方は良く知っている」。今年2月、当地での米ツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で大会5勝目を挙げた。ビッグレフティにとって、ペブルビーチGLはただのゴルフ場ではない。祖父のアルサントスさんは創業当時、キャディを務めた。最終日は本人の49歳の誕生日でもある。

ウッズは首位に9打差をつけられた

タイガー・ウッズは「72」と後退した。1アンダー28位タイから前半11番でバーディを先行させた後、パーが連続。上がり2ホールで連続ボギーをたたいた。「全体的に僕はいつもカップの上にいた(下りのパットを残した)。きのうとは違って、ショットで正しいポジションに置くことができなかった。上りのパットをぜんぜん打てていない。バーディを決めた11番だけだよ」とこの日はショット、パットともに精彩を欠いた。

ただ、「全米オープン」の36ホールでの最大差逆転記録は、1975年にロウ・グラハムが最終ラウンドにひっくり返した11打差。ウッズは「まだ争いの中にいる。勝つチャンスがある選手はまだたくさん。先は長い。どういう展開になるか分からない」と希望を捨てていない。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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