2019年 ザ・メモリアルトーナメント

ウッズは競技委員の視線にイライラ 同組デシャンボーがスロープレーで警告

2019/05/31 10:01
ウッズはデシャンボー、ローズとの組でプレーペースのアップを余儀なくされた

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 初日(30日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

タイガー・ウッズは4バーディ、2ボギーの「70」で回り、2アンダーの23位タイでスタートした。首位と5打差の発進はさておき、この日は組全体のペースが遅く、途中からプレーを急かされることに。慌ただしくなった後半について不満を漏らした。

前半インを1バーディ、1ボギーと静かに過ごしたウッズは、ハーフターンしてから同組のジャスティン・ローズ(イングランド)、ブライソン・デシャンボーとともに、競技委員の鋭い視線を浴び続けることになった。前の組に1ホール以上の間隔をとられ、プレーペースを上げるように促された。

「フラストレーションが溜まった。最後の8ホールはずっと計測されていたんだからね。スピードアップしなくちゃいけなかった。早く歩いて、ボールのところまで行って、ゆっくり普段のリズムを取り戻そうとしたんだ」

一番の“標的”になったのは、前年大会覇者のデシャンボー。後半5番(パー5)の第2打までに規則上の許容時間40秒をオーバーしたとみなされ、警告を受けた(次の警告で1罰打となる)。競技委員の指摘に「僕が(フェアウェイに)刻むか、2オンを狙うかを考えていたことを分かっていたの?」と反論。

前の組に離されたことについても「僕たちはその前に3ホール続けて、ハザードに入ったり、ボギーを打ったりとトラブルが続いていた。そういう要素は考慮されないのか? ただ『40秒が経ったから仕方がない』というのは、賛同しかねる」と首を傾げた。

ウッズもショットのトラブルが多く出た自分たちの組と、前の組の選手たちのプレーを比較して疑問を口にする。「前の組のJT(ジャスティン・トーマス)はそんなに時間をかけないし、ロリー(マキロイ)は速い。ジョーダン(スピース)はきょう13ホールで7アンダーだった。彼らは明らかに速いが、僕らはそうはいかなかった」。競技委員側の対応に不満を示し、「スピードアップをして遅れを取り戻そうとするあまり、ミスが出て、結局前の組に追いつけなかった」とも弁明した。

ウッズは集中力をそがれた上がり3ホールで2バーディを奪ったが、「きょうの軟らかいコンディションではもっとアンダーパーを重ねられたはず」と口惜しそうだった。ちなみに、前回当地で優勝した2012年大会の初日も同じ「70」で第1ラウンドを終えている。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)

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