2019年 全米プロゴルフ選手権

キャメロン・チャンプも「Too long…」今平周吾は長距離コースに苦笑い

2019/05/15 12:04
今平周吾は後半アウトはリッキー・ファウラーとのラウンドになった

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(14日)◇ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)◇7459yd(パー70)

耳にしてはいたが、世界屈指の飛ばし屋が嘆くほど厳しいとは…。昨季の国内ツアー賞金王・今平周吾は前日13日に米国到着後、初の練習ラウンドを行った。距離が長く、厄介なラフが待ち構えるコースに「かなり、難しいですよね」と苦笑いで首を傾げた。

前日夕方、14時間ほどのフライトの末にニューヨークに到着したばかり。前夜は「時差ボケもあって3時間程度しか寝られなかった」というが、午前に10番から練習ラウンドをスタートさせた。後半1番からは世界ランキング10位のリッキー・ファウラーが合流し9ホールをともにした。会話はほぼなかったというが、「単純にすごいなって、見ていましたよ」と海外ならではの経験をした。

前週の国内ツアー「アジアパシフィックオープン選手権ダイヤモンドカップゴルフ」では3日目に同組になった片山晋呉に今大会コースの感想を聞いた。同コース開催で35位になった2002年「全米オープン」で、ラウンド経験のある大先輩からは「正直、日本人にとってはかなり厳しいコースだぞ」と釘を刺されたという。その言葉通りの印象を受け、「いや、距離も長いし、ラフに入れたら大変だし」と素直に口にした。雨に濡れた芝でボールの転がりが悪かったとはいえ、実際この日はパー4の第2打で3、4回ウッドを握らされた。

コースの総距離には、今季平均飛距離315.7ydで全体1位のキャメロン・チャンプが「too long(長すぎるよ)…」と嘆いていたほどだ。今平は予選落ちで終え、飛距離の差を痛感させられた4月の「マスターズ」会場のオーガスタナショナルGCよりも「長く感じますよ。しかもラフが厳しい」と言った。

高難度がゆえ、現実的に「んー優勝とか上にいくのはちょっと…(いまは考えずに)」と苦笑い。しかし「でも難しいのはみんな一緒ですもんね。まずは、しっかり予選通過を目指したいですね」とも言った。メジャー自身5戦目で、初の決勝ラウンド進出に目を向けた。(ニューヨーク州ファーミングデール/林洋平)

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