ウッズが自由勲章受章 トランプ大統領が絶賛「アメリカ精神を体現」
4月のメジャー初戦「マスターズ」で14年ぶりに優勝したタイガー・ウッズが6日(月)、大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)を受章した。ワシントンD.C.のホワイトハウスに招かれ、ドナルド・トランプ米大統領からメダルを受け取った。
1963年にジョン・F・ケネディ大統領が設立した自由勲章は、議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)と並んで、米国の文民に贈られる最高位の勲章にあたる。トランプ大統領は授与式でウッズのアマチュア時代からのキャリアを紹介し、「タイガーは激しい痛みと戦い、ゴルフ界の頂点に戻るべくすべてと向き合った。(マスターズでの)出来事はゴルフ、スポーツにおける最高の復活劇のひとつだ」と話した。
ウッズはキャリアで4回の腰の手術を経て、オーガスタで2008年「全米オープン」以来となるメジャー通算15勝目を飾った。その間には不倫問題、交通事故による逮捕といったプライベートにおけるトラブルでも世間を賑わせた。大統領は「我々はタイガーが成し遂げたことに触発されている。肉体的な逆境を乗り越え、勝利への執念をずっと持ってきた。これこそが、境界をひろげ、限界に挑戦し、常に偉大さを追求するアメリカンスピリットを体現している」と最大級の賛辞を送った。
出席者に長い拍手で迎えられたウッズは、「信じられないような経験だ」と述べ、「僕は戦い、必死に耐え、すばらしいゴルフをもう一度やろうとしてきた。その機会を持てたことはとても幸運だったと思う。マスターズでの驚くべき体験は、僕の人生やゴルフキャリアにおけるハイライトだ」とスピーチで胸を張った。
ゴルフ界では04年のアーノルド・パーマー、05年ジャック・ニクラス、14年のチャーリー・シフォードに続く受章。「チャーリーの次のゴルファーに選ばれたことは特筆すべきこと」と、有色人種として初のPGA選手となった故シフォードに続くメダルを喜んだ。
授与式には母のクルチダさん、長女サムさん、長男チャーリーさんのほか、ガールフレンドのエリカ・ハーマンさん、キャディのジョー・ラカバも招かれた。