今平周吾は予選落ち マスターズで苦しむ“日本ツアー賞金王”
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
今平周吾のオーガスタ初挑戦は2日間で終わった。初日4オーバー73位タイの出遅れから2バーディ、4ボギーの「74」と粘り切れず、通算6オーバー。カットラインに3打届かず、大会の特別招待を受けた日本ツアー賞金王は予選ラウンドで姿を消した。
早朝の雨が上がった穏やかなコンディションで、今平は出だし1番で3mを沈めていきなりバーディ発進を決めた。巻き返しに期待がかかったが、5番で第3打のアプローチがグリーンの段を上りきらずに10mを残して2パットボギー。アーメンコーナーの12番(パー3)では、第1打をバンカーに入れてボギーをたたいた。
「初日はティショットで飛ばそうとしてミスをしていた。きょうは欲をかかず、フェアウェイに置いてやろうと。それはうまく行っていたんですけど、セカンドショットで対応できなかった」と悔しさが残る。
前年の日本ツアーの賞金王が「マスターズ」の決勝ラウンド進出を果たしたのは、ここ10年で2012年大会のベ・サンムン、11年のキム・キョンテ(韓国)だけ。日本人賞金王となると09年の片山晋呉までさかのぼる。オーガスタで予選通過の経験がある石川遼、池田勇太もその前年は賞金王ではなかった。松山英樹はプロ1年目でマネーキングになった翌年の14年に予選落ち。今年を含め通算8回の出場で唯一、決勝ラウンドに進めなかった年だ。
今平は同組でプレーしたPGAツアーのケビン・キズナー、キラデク・アフィバーンラト(タイ)を見ては、技術の差を肌で感じたという。「ボールの高さが違う。ショットで結構ハンデがある。これからそれをどう埋めていくか。日本に帰って考えます。毎回、海外で同じことを思って帰る。次に来るときは何かをつかんで帰りたい。ロングアイアン、ミドルアイアンでもうちょっと高さが出るといいと思う」
次週には再開する日本ツアーの国内初戦「東建ホームメイトカップ」(三重/東建多度カントリークラブ・名古屋)が待っている。「今年は(年間)3勝を目標にやっている。そうなれば、結果的に賞金ランクも良い位置で戦える。それだけ目指して頑張ります」。5月の「全米プロ」出場も有力。たくましさを備えて、帰ってきたい。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)