2019年 マスターズ

残り40ydからレイアップも ウッズの初日「70」は吉兆?

2019/04/12 11:26
タイガー・ウッズは第1ラウンドで「70」。トップとは4打差につけた

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

「良いプレーができた。きょうはやるべきことをやって、良いスコアを出せた」。22回目のオーガスタナショナルGCでの戦いを、タイガー・ウッズは笑顔で滑り出した。4バーディ、2ボギー「70」で回り、首位のブルックス・ケプカブライソン・デシャンボーとは4打差の2アンダー。第1ラウンド終了時の11位タイは、2011年以降で最高のスタートだ。

序盤は同組でプレーした23歳の李昊桐(中国)、24歳のジョン・ラーム(スペイン)に引っ張られるようにプレー。2番(パー5)でバンカーからの第3打を寄せてバーディを先行。9番では左ラフから残り114ydの2打目をピンそば2mにつけて2つ目を決めた。

ウッズがこの日「一番大変なショットだった」と表現したのは、2連続バーディの後に迎えた15番(パー5)の第3打。直前の4Iでの2打目が「ダウン! ダウン!」の声もむなしくグリーンを大きく越えた。ピンまで約40ydの打ち上げのアプローチは、グリーンエッジからサラゼンブリッジにかかる池に向かって鋭く下っている。「だからチップショットで刻んだんだ。池ポチャにならないように」と、あえてグリーンまで届かせずに28ydだけレイアップ。4打目で寄せて、パーを拾った。

「まだ道のりは長い。あしたはティオフが遅いから風も強くなるだろう」と午後2時前のスタートになる2日目を見据える。「61歳(ベルンハルト・ランガー/1アンダー21位タイ)がリーダーボードにいる。彼はこのコースでのプレーの仕方を知っているんだ。ミスをしても正しい場所に落とすこと、アグレッシブに行くときに攻めるべきこともね」。大会通算4勝のうち、2005年大会を除く3回(1997、2001、02年)は第1ラウンドのスコアが「70」だった。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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