2019年 マスターズ

「アドレナリンが…」初出場の今平周吾は4オーバー発進

2019/04/12 10:22
今平周吾は第1ラウンドで「76」をたたいた

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

2018年の日本ツアー賞金王も出遅れた。特別推薦で大会初出場の今平周吾は4バーディ、6ボギー1ダブルボギーの「76」で回り、4オーバーの73位タイ。「最初から、ちょっといつもの試合と違う雰囲気だった」と高揚し、決勝ラウンド進出には巻き返しが求められる。

精度の高さが身上のショットが、スタート間際から乱れた。勢いづきたい2番(パー5)で1Wショットを左サイドの木に当てた。「アドレナリンというか…ちょっとこう、ヘッドが走る感じがあって捕まり気味だった」。林から脱出させた後、3打目はバンカーに。4オン1パットとボギーが先行した。

オーガスタナショナルGCではひとつの判断がプレーの行方を大きく左右する。4番(パー3)、5Wで打ったティショットをグリーン右奥に突っ込んだ。「ちょっとアゲンストで風を見ていたんですけど、フォローだったのかな…」。ボールが木の根元にくっつき、アンプレヤブルとした後の3打目はバンカーへ。ダブルボギーが重くのしかかる。

「序盤でオーバー(パーに)したので取り返そうとしたんですけど、バーディが来ても、ボギーが来ちゃうんでうまく戻せなかった」と唇をかんだ。

これまで他の3つのメジャーへの出場を経験し、乗り込んできたマスターズ。前週の初めから練習ラウンドに臨みながら、海外コース特有の芝が悩ましい。「(フェアウェイでも)日本より球が少し沈む。後半は上から打ち込みすぎて右に行く傾向が出てきた」。2連続バーディ直後の、2連続ボギーフィニッシュがなんとも悔やまれる。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

2019年 マスターズ