2019年 マスターズ

今年はローズ 世界ランキング1位の「マスターズ」優勝例は

2019/04/09 08:30
同い年のスコット(左)と練習ラウンドに取り組むローズ

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(8日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

男子ゴルフの世界ランキングが制度化されたのは1986年。以降、各時代の名選手たちがそのトップの座を奪い合ってきたが、ランク1位で迎えた「マスターズ」で優勝したゴルファーは、過去に3人(4大会)しかいない。1991年のイアン・ウーズナム(ウェールズ)、92年フレッド・カプルス、2001年&02年のタイガー・ウッズだけだ。

19年のマスターズウィークの直前、“世界一”が入れ替わった。2位にいたジャスティン・ローズ(イングランド)が、ダスティン・ジョンソンを抜いて6週ぶりに1位に復帰。両選手ともに前週は試合出場がなかったが、減算ポイントの関係で順位が上下した。

昨年9月に初めてランキング1位になったローズはその後、ブルックス・ケプカ、ジョンソンと激しく順位が入れ替わり、今回トップに返り咲いたのは実に4回目となった。混戦が続くことから「ここ1年半くらいはDJが絶対的な強さを持っていたから、自分がナンバーワンになるのは本当にうれしいことだ。でも、まだ僕は世界1位の選手として走り続けているわけではなく、まだ目標に向かっているところ」と強調する。

「最近は誰かが絶対的だという状況ではないと思うんだ。あえて言うなら、ここ数カ月はローリー(マキロイ)がすごく強い。ブルックス(ケプカ)、僕、ダスティンやジャスティン・トーマスあたりもすぐに順位が上下する。そう思えば、その話も気にならない」。ここ16年、世界1位がグリーンジャケットを獲得していないという事実もクールに受け止めた。

1月の米ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」で優勝。同大会を含め、心臓手術のため約3カ月間離脱していたキャディのマーク・フルチャー氏が復帰した。「彼を待つ時間はちょっと長かったね」。ローズは17年大会でセルヒオ・ガルシア(スペイン)とのプレーオフに敗れたが、初出場した2003年から一度も予選落ちがなく、5回トップ10入りしている。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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