2019年 マスターズ

金谷拓実は安田祐香からキャディをバトンタッチ “カラスの巣”に宿泊へ

2019/04/06 09:55
マスターズに出場する金谷拓実と、オーガスタナショナル女子アマを戦う安田祐香

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

2012年大会の松山英樹以来、7年ぶりに日本人アマチュアとして出場する金谷拓実(東北福祉大3年)は5日(金)、コースに入った。前日に米国入りした疲れも見せず、午後1時前に誰もいないドライビングレンジに登場。その後「オーガスタナショナル女子アマチュア」を戦う安田祐香のハウスキャディと練習ラウンドに出た。

金谷は、安田のバッグを担いでいるオーガスタナショナルGCのハウスキャディ、チャド・ラムズバック氏を次週の「マスターズ」で起用する。昨年10月に優勝した「アジアパシフィックアマチュア選手権」、今年1月の米ツアー「ソニーオープンinハワイ」でもコースをよく知る現地のキャディとタッグを組んだ。いわば、ラウンド中の雰囲気よりも、マネジメントを重視してきた。東北福祉大の阿部靖彦監督は「金谷はすでに英語を割と理解できるところがあるし、学びたいという強い意欲もある」とも説明した。

金谷拓実はキャディのチャド・ラムズバックさんと練習中に初対面した

当地で11年のキャリアを持つラムズバック氏はここ1カ月、日本語の音声教材をヘッドホンで聴いて勉強してきた。今週は安田と食事の機会も設け、コミュニケーションを図っている。6日(土)の女子アマチュアの決勝ラウンドを前に、18歳は「私よりもキャディさんの方がコースをよく知っている。よく聞いて、ワナにハマらないように。コースをよく知っている方だし、日本語も上手なので楽しい」と大きな信頼を寄せている。

ウォーミングアップの後、金谷はさっそくコースチェックを開始した。松山と早藤将太キャディも連れ添い、初めてオーガスタをプレー。期間中は出場アマチュアのみが宿泊を許可されるクラブハウス内の伝統の屋根裏部屋“クロウズネスト”(カラスの巣)に一泊する予定だという。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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