ウッズに敗戦のマキロイは“無言” 帰路にSNSで陳謝
◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 4日目(30日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)
決勝トーナメント1回戦で敗れたロリー・マキロイ(北アイルランド)は、相手のタイガー・ウッズと健闘をたたえ合うと、無言でその場を後にした。コースから離れてしばらくし、報道陣の取材を拒否したことをSNSで陳謝した。
マキロイは注目のマッチで前半からウッズに主導権を握られ、10番で3パットボギーを喫して3ダウンと苦しんだ。1ダウンまで持ち直して迎えた16番(パー5)、フェアウェイの絶好のポジションからの第2打はグリーン右手前のラフに落ちた。打ち上げになった3打目をグリーン奥の茂みの近くまで打ち込み、アンプレヤブルとして2ダウンとなった。
1ホールを残して黒星を喫し、その場では報道陣の取材のリクエストに応じなかった。帰路と思われるオースティンの空港から自身のインスタグラムで「今朝のマッチが終わった後、メディア(対応)に時間を割かなかったことを謝りたい」とコメントした。
「残念なマッチの終わり方になってしまったけれど、バックナインでは我慢強さと粘りを見せられたと思う。ただ、16番では追いつけるチャンスを台無しにしてしまった。忘れることもできるが、勉強にしたいと思う」とゲームを振り返り、「タイガーには残り(のマッチ)もベストを尽くしてほしい。彼は15番、17番でマッチを終わらせるクラッチパットを決めていた」とウッズにエールを送った。
準々決勝を逃した8人の順位はすべて9位タイとなる。マキロイにとってはこれが今年に入って7試合目で最も悪い順位。「ザ・プレーヤーズ選手権」の優勝を含め、トップ10を一度も外すことなく2週後の「マスターズ」に臨み、悲願のキャリアグランドスラムにまい進する。「みんな、オーガスタで会おう」と締めくくった。(テキサス州オースティン/桂川洋一)