2019年 WMフェニックスオープン

キャメロン・チャンプ ブラックorホワイトシューズの理由

2019/02/05 08:37
両足で異なるカラーのシューズで登場したC.チャンプ。ウエアと足元にこめられた思いとは(Michael Reaves/Getty Images)

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

ドライビングディスタンス部門で堂々の1位。抜群の飛距離で注目を集め、ルーキーイヤーの今季「サンダーソンファームズ選手権」(昨年10月)でさっそく初勝利を挙げたキャメロン・チャンプが、大会2日目に一風変わったスタイルで登場した。右足は黒、左足は白いシューズを着用。その理由は彼のルーツにある。

米国は2月が黒人歴史月間(Black History Month)にあたり、黒人差別の過去を顧みる運動が行われる。23歳は同月間がスタートする1日(金)に黒いキャップとポロシャツに、白いパンツ、そして左右の色が異なる靴を合わせた。

チャンプの母は白人家系であり、父方の祖父マックさんは黒人。マックさんは1940年代にテキサス州のパブリックコースでキャディをした経験があったが、時代背景からプレーを許可されたこともなく、飲食店や映画館でも現代における差別的な隔離などを強いられたことがあった。チャンプはそんな祖父の話を幼いころから耳にして育ったという。

「僕は黒人歴史月間が始まるにあたって、活動をサポートしたいと思ったんだ」。インスタグラム(@cameron_champ)には「自分は誰であり、どう生まれたのか。僕は誇りを持っている」と記した。

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