ローズはペナルティ3回も動じず 松山英樹も感嘆の声
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(26日)◇トリーパインズGC サウスコース (カリフォルニア州)◇7698yd(パー72)
世界ランキング1位のジャスティン・ローズ(イングランド)が、今季初勝利に王手をかけた。15アンダーから「69」で回り、通算18アンダーとして2位との3ストローク差をキープした。PGAツアー通算10勝目となると、ニック・ファルドを抜いて1945年以降のイングランド出身選手としては最多勝利数を記録する。
2019年のルール改正で変更された新しいドロップを、ローズはこの日3回もした。前半4番、後半14番で第2打を大きく左サイドへ。最終18番(パー5)では2オンを狙った3Wでのショットを池に。いずれもペナルティエリアのわきで、膝の高さからボールを落としてプレーを再開させた。
3つ伸ばしたスコアの中身は1イーグル6バーディ、1ボギー2ダブルボギー。数字だけ見れば大荒れだが、最終組で一緒に回ったプレーヤーの印象はちょっと違う。松山英樹は「ダボを2回打っても関係なさそうですもんね。パットがあれだけ入ったら簡単。ボギーを打たない。ショットも曲げないし。ショートゲームのミスが少ない。1日3、4回もミスをすることがない」と、トラブルになったホール以外のプレーに感嘆。「ワールドランク1位ですよ」と続けた。
最終日の最終組はアダム・スコット(オーストラリア)、ジョン・ラーム(スペイン)という国際色豊かなグループになった。精神面の充実にも納得しているローズは「ジョンとアダムが追いかけてくることだろう。60台の半ばで回る選手がいてもおかしくない」と油断しない。ここまで36ホール、54ホールでの大会最少ストロークに並んだ。「これまでやってきたように、あしたもう一回良いラウンドをしたい」と意気込んだ。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)