2018年 ザ・CJカップ

スイスでのプロ初戦から世界通算12勝 ケプカがついに頂点に

2018/10/22 11:25
世界ランク1位に上りつめたブルックス・ケプカ (Chung Sung-Jun/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・CJカップ@ナインブリッジ 最終日(21日)◇ナインブリッジ(韓国)◇7196yd(パー72)

欧州下部・チャレンジツアーの公式ツイッターでは、2013年にブルックス・ケプカがインドで三輪タクシーに乗る姿が公開されている。ケプカがプロ転向したのは2012年夏のこと。欧州チャレンジツアーが、ケプカの最初の主戦場だった。

He's now a three-time Major Champion

But five years ago @BKoepka was riding in tuk-tuks in India while competing on the Challenge Tour! pic.twitter.com/AR29DGrMVK

— Challenge Tour (@Challenge_Tour) 2018年8月13日

「スイスでのプロ初戦を振り返ってみると、当時は6年後に世界1位になるなんて言えなかった。信じられないよ」。欧州下部ツアーから、欧州ツアー、そしてPGAツアーへとステップアップし、2018-19年シーズンの自身初戦となった「ザ・CJカップ@ナインブリッジ」を制したことで、世界ランク1位に上り詰めた。

「毎日が戦いだ。一生懸命に努力を続け、つねに良くなろうとしていくこと。それをやり遂げた。世界1位というのは、子供の頃から夢見てきたことで、まだ飲み込めていない」とケプカはいう。米ツアーでは5勝目だが、世界で通算12勝。韓国、アメリカ、日本、スペイン、トルコ、スコットランド、イタリアと勝利は7カ国にまたがっている。

すでにメジャーでも3勝(全米オープン2勝、全米プロ1勝)を挙げている。「自分のプレーはメジャーにあっていると思う。調子が万全でないときも、いつもメジャーでは勝つチャンスが大きいと感じるんだ」。その視線は、おのずと19年4月の「マスターズ」に向いている。「まだオーガスタは攻略できていないけど、自分のプレーならば可能だと思う。プレーするのが楽しみだよ」。

毎年1月1日にはビーチに出て、1年の目標をメモに書き留めるという。新年までは2か月ちょっと。世界をめぐり、世界一に上り詰めた男が目指すのは、どんな1年なのだろうか?(韓国・済州島/今岡涼太)

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