米国男子ツアー

男子ゴルフのタッド・フジカワ 同性愛公表に大きな反響

2018/09/16 12:05
インスタグラムで同性愛者であることを公表したT.フジカワ(Sam Greenwood/Getty Images)

日系アメリカ人の男子プロゴルファーで27歳のタッド・フジカワが、自身のインスタグラムで同性愛者であることを公表した。海外メディアはフジカワのカムアウトについて、男子プロゴルファーで初めての事例として報じている。

フジカワは米国ハワイ州ホノルルの出身。155cmと小柄ながら、パワフルなスイングと愛嬌のあるキャラクターで人気を集めてきた。アマチュア時の2006年の「全米オープン」では、大会最年少(当時)となる15歳6カ月で予選会を突破して大きな話題に。16歳で出場した07年の「中日クラウンズ」で日本ツアーデビュー。プロ転向後を含めて、10年「中日クラウンズ」まで9試合に出場した。

フジカワは世界自殺予防デーの10日に合わせ、インスタグラムで「世界自殺予防デーのきょう、みんなと共有したいことがあるんだ」と前置きした上で、「So…I'm gay」と公表。同性愛者であることについて「あまりにも長い間、誰かと同じフリをしたり、隠したり、憎んだりしてきた」とし、「この問題についての認識を強め、平等への戦いに向けてこれから努力を続けていこうと思う。僕たちはみんな同じ人間だし、平等なんだ」とのメッセージを発信した。

カムアウト以降、フジカワのツイッターには感謝や勇気を称えたり、応援したりする投稿が相次いでいる。全米ゴルフ協会(USGA)は、ツイッターで「あなたの勇気は感動に値するものだ」とコメント。全米プロゴルフ協会(PGA)も「勇気ある行動と力強いメッセージをありがとう」とツイートし、大きな反響を呼んでいる。