最終戦出場の行方を左右 BMW選手権は火曜決着や54ホール短縮も
◇米国男子◇BMW選手権 最終日(9日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7237yd(パー70)
プレーオフシリーズの第3戦は、最終ラウンドを完了せずに大会を終える可能性が出てきた。9日(日)の最終ラウンドは悪天候により順延。ただ、10日(月)は降水確率80%、雷の予報が出ている。最終戦「ツアー選手権」の出場権争いは、あすの天候によっても行方が左右される。
悪天候を見越し2サムの1ウェイから3サムの2ウェイに変更した最終ラウンドは第1組が午前7時にスタートする予定だったが、9日未明から降り続けた雨が止むことはなかった。大会側は午後3時に競技開始を断念した。
今大会終了時点のフェデックスカップランキング30位以内に最終戦の出場権を付与することもあり、大会側やPGAツアーは72ホールを完了させたい意向だ。11日(火)に競技を持ち越す可能性もあるが、PGAツアーの規則により、第1組のティオフを午前7時30分に設定した10日に出場69選手のうち半数以上が18ホールを終わらなかった場合、54ホールの短縮競技になる。
PGAツアーの広報担当者は「これまで火曜日に試合を持ち越したケースはあるが、最終ラウンドの第1組から開始するということは前例がない。次の出場権がかかるプレーオフシリーズでも、規則に沿った判断になる」と説明。ルール委員のスラッガー・ホワイト氏は、「できる限りのことをする。もし半分の選手が終わらないと思ったら、あすのラウンドは始まらないと思う。ただ半分さえ終えられれば、あしたで終えなくても、火曜に行うだろう」と話した。
仮に54ホールで競技が成立した場合、首位のジャスティン・ローズ(イングランド)が優勝。7位タイにつける松山英樹はランク23位になり、5年連続で最終戦に進出する。5年ぶりにプレーオフシリーズに出場したタイガー・ウッズもランク24位に入る。
一方、6年連続で最終戦の出場権を目指すジョーダン・スピースは54ホールを終え、通算6アンダーの39位タイに位置し、フェデックスランクは27位から31位に下がる。ボーダーのキーガン・ブラッドリーに20ポイント足りず、最終戦出場の“圏外”にはじき出される。(ペンシルベニア州デラウェア/林洋平)