気温35度も影響か 6連戦目の松山英樹は体調不良でプロアマ戦を途中棄権
◇米国男子◇BMW選手権 事前情報(5日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7237yd(パー70)
松山英樹は体調不良により開幕前日のプロアマ戦を途中棄権した。前半9ホールを終えると、プレーをやめ、コースを後にした。気温35度の暑さが体調に影響したとみられ、コンディション回復を優先させた。
午前8時30分にインからティオフすると初めて回るコースを確認した。途中、汗をかいたウェアを着替え、強い日差しにはタオルで時折、顔を覆った。17番(パー3)ではグリーン上の前組のプレーが終わるまで、ティグラウンド付近の日陰で両手を腰に当てて待機。18番まではラウンドを続け、1番のティグラウンドで同組のゲストと握手を交わし、車に乗り込んだ。
2013年の米ツアー本格参戦以降、自身2番目に長い6連戦目になる。前週「デルテクノロジーズ選手権」(マサチューセッツ州)は通常よりも1日遅い閉幕の変則日程を戦った。試合を終えた3日(月)にチームスタッフとともに500km以上を車で約6時間かけてペンシルベニア州まで移動した。前日はコースに来ることなく、この日をコースチェックの場にする予定にしていたが、アウト9ホールは事前にラウンドできなかった。松山が宿舎に向かった後、進藤大典キャディはコース確認を急いだ。
プレーオフ第3戦終了後には、フェデックスカップランク上位30人に絞られる最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」(イーストレイクGC ・ジョージア州)の出場選手が決定する。PGAツアーは、同ランク28位の松山が5年連続となる最終戦に進出するためには、今大会で24位前後の結果が必要と試算する。
前週に今季自己ベストの4位になり、PGAツアー公式サイトによるパワーランキング(優勝予想)で5番手に入った。今大会は予選落ちがなくすべての選手が72ホールで争う。コースのあるデラウェアの天候は、あすの初日こそ暑さを残すが、最終日の日曜日には20度台前半と次第に気温は下がる予報だ。まずはコンディションを整え、初日に向かいたい。(ペンシルベニア州デラウェア/林洋平)