2018年 ザ・ノーザントラスト

「簡単とも必死とも」松山英樹は見せ場で歓声

2018/08/26 07:56
15番ではあと少しでホールイワンという1打。松山英樹は26位で最終日を迎える

◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 3日目(25日)◇リッジウッドCC(ニュージャージー州)◇7385yd(パー71)

首位と10打差の44位で決勝ラウンドに進んだ松山英樹は5バーディ、1ボギーの「67」として、通算6アンダーの26位タイに浮上した。後半6番(パー3)ではあと少しでホールインワンという見せ場も作ったが、「スコアには出ない、しょうもないミスもいっぱいあった」と表情は硬いまま。「優勝争いはたぶん無理なので、20位以内に入れるスコアで終えたい」と静かに目標を設定した。

多くのチャンスとピンチ、そしてスーパーショットも飛び出したラウンド。「簡単に4アンダーを出せそうな内容だったというのと、必死に4アンダーで回ったというのと、両方の感じ」と一日を総括した。

前半2番(パー3)で、ピン左から3.5mを沈めてバーディを先行。3番(パー5)は3mを外してパーとしたが、5番で70cmにつけて2つ目を奪った。続く6番(パー3)でも1.5mにつけて連続で伸ばし、序盤は快調にスコアを伸ばしていった。

8番から4ホール連続でグリーンを外したが、ボギーは1.5mを外した11番(パー3)のひとつにとどめた。

291ydの短い12番で6ホールぶりのバーディを奪うと、15番(パー3)では9番アイアンの1打目をピンそば25cmに絡めて“お先”のバーディ。惜しくも米ツアー初のホールインワンは逃したが、グリーンを取り囲むギャラリーを大いに沸かせた。

最終18番でも大きなピンチを切り抜けた。初日と同様、1Wの1打目を右に曲げてボールは林の中へ。グリーン近くまで並ぶ林の間にピンが小さく見えていたが、進藤大典キャディによると「10ydもないくらい」という隙間を迷いなく狙った。5番アイアンで低く抑えたボールは木々の間を縫って林を抜け、173yd先のグリーン手前の花道へ。アプローチを1.5mに寄せてパーフィニッシュとし、再び大きな歓声に包まれた。

「別に(前方が)あれくらい空いていれば問題ないです」と最後のリカバリーにも無関心。それでも、最終日に向けて価値あるパーセーブとなった。(ニュージャージー州パラマス/塚田達也)

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