トーマスが最後のアクロンで余裕の勝利
ジャスティン・トーマスが4打差で「WGCブリヂストンインビテーショナル」を制覇し、世界ゴルフ選手権初優勝を果たした。
来年から開催コースがメンフィスへと移るため、今年で最後となったファイヤーストーンCCが最終日に牙をむき、世界最高峰の選手たちがコースに手を焼くなか、この日を首位で迎えたトーマスはトラブルを避け、2バーディ、1ボギーでまとめて通算15アンダーとし、余裕の勝利を手にした。
来週、ベルリーブCCで「全米プロゴルフ選手権」のタイトル防衛に臨むトーマスは、ラスト2組で唯一となるアンダーパーの「69」をマークし、4ラウンド続けて60台を並べることに成功した。
2位には最終日を5バーディ、3ボギーでラウンドした同じく米国のカイル・スタンリーが入り、その1打差にそれぞれ「64」をたたき出したデンマークのトービヨーン・オルセンと世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソンが入った。
さらに1打差の5位には「全米オープン」王者のブルックス・ケプカが続き、通算8アンダーの6位タイグループにはロリー・マキロイとアニルバン・ラヒリらが入った。
土曜に見事「67」をマークしたトーマスは、2位のマキロイと3打差でこの日を出た。
25歳のトーマスは1番で上々のパーセーブを見せると、2番では4.5メートルのバーディパットを沈めて通算15アンダーとした。
3番でバーディチャンスを決め損なったトーマスは、ティショットでトラブルに陥った6番をなんとかボギーにとどめた。
その後、6ホール連続パーとしたトーマスは、13番で3メートルのバーディパットをねじ込み、リードを4打差に広げた。
最後まで勝負強さを発揮したトーマスはその後のホールを全てパーとし、WGC初タイトルを手にするとともに、世界2位の座を取り戻した。
ファイヤーストーンにサヨナラを言う年に、同コースでの初優勝を挙げたトーマスは喜びを表現した。
「ちょうどここを去るタイミングで、ようやくこのコースで良いプレーができて嬉しいね」とトーマス。
「祖父を見たときは胸が一杯になってしまった」
「とてもクールなことだよね。祖父母はしょっちゅう観戦に来られるわけじゃないから。祖父の前でPGAツアー制覇を果たしたのはこれが初めてだから、とても特別なことなんだ」
日曜のラウンドでは、1番のパーパット、そして2番のバーディパットと、出だしで2つの重要なパットを沈めたトーマスは、良いスタートを切ることの重要性を強調した。
「今日はとてもナーバスになっていたので、あれはとても大きかった。最後に勝ってから随分経ったような気がするけれど、そこまで長い期間でもなかったね」
「よく分からないけれど、とにかく僕はとてもナーバスになっていたんだ。あの1番と2番のパットを決めることができて気を落ち着けることができたし、今日のラウンドに勢いが出たんだ」
「僕は良い位置にいたね。というのも、ここが今日の様な状態になると、攻めてバーディを奪うのが難しくなるから」
「今日のコンディションが初めの2日間と同じような感じだったら、3打のリードを守り切るのは難しかったと思う」
「パーを決め続け、2つくらいバーディをちりばめることができれば、勝つ可能性は高いと感じていたんだ」