2018年 全英オープン

1番で1オンイーグル 散髪したてのスピースが連覇へ

2018/07/22 11:07
大会連覇で新たな歴史に名を刻めるか

◇メジャー第3戦◇全英オープン 最終日(21日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

初開催から158年の歴史を持つ全英で複数回優勝を遂げたのは27人。そのうち連覇を達成したのは16人だ。直近では、ここカーヌスティでの2007年大会から2連勝したパドレイグ・ハリントン(アイルランド)。それからちょうど10年後の今年。ジョーダン・スピースが最終日を前に首位に並び、歴史に名を刻むチャンスを手に入れた。

初日は「72」で50位、2日目に「67」で11位に浮上した。そしてこの3日目は「65」で通算9アンダーとし、ついに首位をとらえた。

ムービングデーの幕開けは派手だった。出だし1番、396ydのパー4で1Wを振り切るとフォローの風に乗せて1オンに成功した。3mのイーグルパットを沈めて、いきなりの大歓声。スタート前の練習場で、キャディに「1番は1Wで行こうか」と提案したが、「ダメだ。きょうはピンが手前だから、刻んでもみんな2打目をウェッジで打っている」と却下された。それでも手に残っていた調子の良さから、ティグラウンドに向かうまでに決断した。

「ティショットでグリーンをとらえたのはラッキーだった。パットもカップのふちを回って入ったしね。夢みたいな滑り出しだよ」。その後もスコアを落とすことなく4つのバーディを決めた。

散髪したてのうなじ。急に短くなりました

ところで、ディフェンディングチャンピオンはこの日の朝、コース近隣の理髪店に飛び込み、散髪をした。「ちょっと長くなっていたからね」とスッキリ。店員にプロゴルファーだと気づかれた様子もなかったという。料金について問われると、「20ポンドだったと思う。…たぶん、9ポンドで足りたと思うけど、チップを入れたんだよ。ちょっと切りすぎた」とコメントし、笑いを取った。

大きな仕事に挑む最終日は、天候次第で状況が大きく変わると予想。「自分のできることをやるだけ」とリラックスムードを崩さなかった。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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