メジャー初挑戦の星野&秋吉は惨敗 収穫は山積みの宿題
◇メジャー第2戦◇全米オープン 2日目(15日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7445yd(パー70)
初挑戦のメジャーは高く険しい壁だった。ともに日本の予選会から出場権を得た星野陸也と秋吉翔太は下位で予選落ち。星野は通算18オーバー136位、秋吉は通算19オーバー148位に終わった。
星野はホールアウト後、開口一番「コースに完敗しましたね」と清々しかった。9オーバーからの浮上を狙ったが、「ショットは悪い流れで切り替えられなかった」と中盤に痛恨の6連続ボギー。連日の「79」でカットラインから大きく離れ、予選通過はならなかった。
補欠選手から前週に繰り上がり、急きょ出場が決定。慌ただしい参戦になったが、22歳は「本当に出られて良かった。100個くらい学んだことがあった」と満面の笑み。傾斜の強いグリーンや、ひざ上まで伸びたラフへの対応に「ウェッジを3本にしたほうが良いんだなとか思った」との学びも得た。
現在は52度、58度のウェッジ2本を使用するが、難コースを経験し「54度じゃないと止められなかったり、60度じゃないと無理なところもあった。(PGAの選手たちが)3本にする理由がわかりました」。今後も機会があれば米ツアーに挑戦したいと話し、「またリベンジしたいですね」と最後まで充実の表情だった。
一方の秋吉は143位からのスタート。出だしの1番をバーディ発進としたが、その後はボギーを重ねて「77」に終わった。「日本ではある程度できても、こっちでは何もできない。自分の実力不足だった」と悔しがり、「本当にまだまだだと思い知った…」とポツリ。5月の国内ツアー「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤルGC」で初優勝を挙げた27歳は打ちひしがれた。
難コースに歯が立たなかった反省点として、アイアンショットの精度とアプローチのバリエーションなどを挙げた。7月に控える今季メジャー3戦目「全英オープン」(スコットランド・カーヌスティ)に向けては「ウェッジをもう1本増やした方が良いかなと思う」と話し、現在の2本構成(54度と59度)を見直す考えだ。「そこに向けて担当者とかと話し合っていく」。メジャーの洗礼を今後の課題として受け止め、「次に向けてまたしっかりやっていきたい」と気持ちを新たにした。(ニューヨーク州サウサンプトン/林洋平)