取得したての国際免許を片手に 星野陸也は慌ただしくコース入り
◇メジャー第2戦◇全米オープン 事前情報(10日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
繰り上がりで初のメジャー出場となる22歳の星野陸也は10日(日本時間)、日本を発った。約14時間のフライトを経て、同日昼(現地時間)に米国に到着。出場の見通しが立って慌てて取得した国際免許を片手に、レンタカーでコース入り。午後6時過ぎからアウト9ホールのコースチェックを行った。
終えたのは午後8時過ぎ。肌寒いコースで「めちゃくちゃ楽しみです。アメリカ本土に来るのも初めてだし、PGAツアーに出たこともないのに、全米に出られるなんて」と興奮気味に話した。
5月に行われた日本地区の予選会で4位となり、補欠として待機していた。全米ゴルフ協会(USGA)から7日(木)に「出場できそうだ。正式な決定は10日になる」と連絡を受けた。「JGA(日本ゴルフ協会)から厳しいかもと言われていたから、本当にうれしくて」。国内ツアー「日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills」を3日(日)に終え、2日間の休息を取ったが、「トレーニングを再開して練習して」と急ピッチでコンディションを上げた。
急きょ海を渡った若手には、頼もしいサポートもあった。相棒の出口慎一郎キャディは国内女子ツアー「サントリーレディス」に行っていたため、12日(火)に会場入り予定。ゴルフ専門チャンネルのゴルフネットワークの仕事で米国にいる杉澤伸章さんがこの日、バッグを担いだ。
前回シネコック・ヒルズGCで「全米オープン」が行われた2004年、4位に入った丸山茂樹のキャディを務めた杉澤さんから直接、コース情報を教わった。あす11日までバッグを託す予定で、星野は「あすはもっとしっかり回るけど、グリーンの傾斜が激しく、かなり難しかった。本当にありがたいです」と熱心に耳を傾ける。
「ウッズや松山さん、スピースと回ってみたい。まずは決勝ラウンドに進みたい」と目を輝かせた。(ニューヨーク州・サウサンプトン/林洋平)