2018年 ウェルズファーゴ選手権

「入ってくれても…」松山英樹は3年ぶりのMDFカット

2018/05/06 07:37
3日目も何度もパットでチャンスを逃した

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 3日目(5日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7554yd(パー71)

3オーバーの69位タイでムービングデーを迎えた松山英樹は3バーディ、4ボギーの「72」で回り、通算4オーバー76位タイでホールアウト。上位70位タイまでに残れず、MDF(最終ラウンドの出場人数制限)により、4月の「マスターズ」以来の出場試合は無情にも3日目54ホールで終戦となった。

MDFは79人以上が予選を通過した場合に用いられるPGAツアー独自のルール。前日にギリギリで決勝ラウンドに進んだ松山は、一夜明けてこの“セカンドカット”と戦った。

序盤からショートゲームが振るわず1.5mのパーパットを外した5番までに3ボギーをたたいたが、2連続バーディを決めた7番(パー5)、8番以降はショットが安定。後半14番では3Wでのティショットで300yd先のグリーンをとらえて2パットバーディとし、スタート時の3オーバーで最終日進出圏内に戻した。

最終18番で2打目を放つ松山英樹。最終日はプレーできない

上昇ムードに水を差したのはグリーン上での勝負だった。15番(パー5)、1mのバーディパットがカップの左フチから一周して戻ってきた。「良いパットだったんですけどね…。自分がびっくりしたくらい。真っすぐで(少し)スライスがあるかな…くらいのライン。(ボールは)逆に行ったようにも見えましたけど、『入ってくれてもいいよなあ…』と思った」。前半からカップにけられるシーンが多く、2m前後の距離をことごとく外した。31パットという数字以上に、失望感は大きい。

「極端にミスパットをしている感じではない。良いパットをしているところで、なかなか入ってくれない。自信を持って打てていないところが一番かなと思いますね」。今週はスコッティキャメロン製の新しいピン型モデルを握ったが「パターは悪くない」と、あくまで原因を自分のプレーに求めた。

MDFで最終日に進めなかったのは2015年1月の「ソニーオープンinハワイ」以来。ショットについては「(今週で)今日が一番、手応えが悪かったが、ある程度の幅には収められていた。ミスショットの種類も変わってきた」と及第点をつけただけに、悔しさが募る。

次週は「ザ・プレーヤーズ選手権」(フロリダ州TPCソーグラス)。「来週に向けて時間ができた。パットが良くないので重点的にやりたい」と明確な課題を突き詰めて“第5のメジャー”に臨む。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

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