小平智の米初V ジャンボ尾崎「日本の若手も捨てたもんじゃない」
小平智の「RBCヘリテージ」での米ツアー初優勝を、71歳の尾崎将司が祝福した。神奈川県内で行われたスポンサーのプロアマ大会に出場した16日(月)、「本当に良かった」と話した。
尾崎はこの日の早朝に放送されたテレビ中継を「ちょっとだけ」観戦。プレーオフで日本人史上5人目の快挙を遂げた28歳を「世界の舞台で頑張るという志があった人間。志があったということは、自分に自信もあったはずだ」と手放しでたたえた。
小平は夫人の古閑美保を通じた縁で数年前から尾崎と親交を持つようになった。オフに何度か練習を見てもらう関係性で、今年に入りジャンボから譲り受けたシャフトでプレーしたこともある。尾崎は小平の長所について「(小平の)いいところ、極端に前向きだよね。負けず嫌いというか、闘争心を、ゴルフに対する熱を持っている」とコメント。「一番大事なことは粘り強く、忍耐強くやること。悪いときでも頑張れる体質になってもらいたいね」と今後の活躍にも期待した。
かつて自身が海外ツアーに参戦した時期から数十年が経ち「これだけ世界でゴルフがメジャーなものになってきた。毎週、アメリカの試合が日本でも放映される」と変化を実感する。「(欧米人の)あの体格、迫力、飛距離といい…こんな人間の中じゃ日本人は無理かなという感じもしなくはなかったが、小平みたいに勝った。そういう意味じゃ日本の若手も捨てたもんじゃない」と目を細めた。
欧米ツアーを主戦場にする選手が増加傾向にあり、「松山(英樹)の頑張りに続くのは誰か…と興味深かった。なかなかそういう形にならず、(石川)遼にしても…今回のような形(日本ツアー復帰)になった。でも、自分を見直すためには、遼にとってはいい形だったと思うよ。若えんだもん。20代だろう…。おれ、いったいいくつ?」と、ジャンボ節で後輩たちの未来を羨んだ。(神奈川県箱根町/桂川洋一)