「集中力が散漫に」小平智は2オーバーから巻き返しへ
◇米国男子◇RBCヘリテージ 初日(12日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)
大会初出場の小平智は、2バーディ、4ボギーの「74」。後半の3ボギーでスコアを落として2オーバーとし、首位と9打差の82位とした。
8時40分の10番スタート。小平は序盤から好調なショットを連発した。11番で3mを沈めてバーディ先行。だが、「体もだるいし、重たい感じ」と、連戦の疲労は蓄積していた。
17番(パー3)は左サイドのピンを狙ったティショットをわずかに左バンカーに落としてボギーとしたが、名物の灯台に向かっていく18番ですぐにバーディを取り返した。
前半を1アンダーで折り返したが、後半は「メンタルも持ちこたえられなかった」とわずかなミスを止められない。2番(パー5)で2オン3パットのパーとすると、3番は2mのバーディチャンスを外し、4番(パー3)は1.5mのパーパットを決められない。
「なかなか読みづらくて、短いパットをポロポロと外してしまった。(ディボットに入るなど)アンラッキーも多くて、それで結構やられてしまった」と悔しがった。
昨年末から先週のメジャー「マスターズ」まで、気持ちを張り詰めてやってきた。「先週の疲れというよりは、マスターズで使い切ったじゃないけれど、気持ちと体が追いつかなかった。ゴルフの調子は悪くないのに、集中力が散漫になってしまった」と反省した。
月曜日にオーガスタからヒルトンヘッドへ移動してきて、休みなしでここまできた。「きょうは練習しないで帰ってゆっくりします。体を休めてあす爆発したい」と、切り替えてしっかり休養を取るつもり。
「(あすは)頑張ります。予選は通ります、まずは!」と頼もしく宣言して、会場をあとにした。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッド/今岡涼太)