松山英樹は首位と14打差「残念です」
2018/04/08 08:55
◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
オーガスタに近づいた低気圧の影響で、灰色の雲と湿った空気に包まれた3日目。松山英樹は最終18番で90cmを外してボギーとし、3バーディ、3ボギーの「72」。スコアはイーブンパーのまま、順位を3つ落として21位とした。
9打先の首位を追いかけて出た3日目だったが、うまく波に乗りきれない。前半は獲りたかった2番、8番と2つのパー5でティショットをバンカーに入れてパーどまり。スコアを伸ばせず折り返し、10番は2打目をグリーン奧に外してボギーとした。
12番(パー3)で6mのバーディパットがわずかにカップをかすめると、膝を折って悔しがった。ようやくスコアを戻したのは15番(パー5)。フェアウェイからの2打目をピン下5mに運んで、イーグル逃しのバーディとした。
16番ではティショットをピン左1.5mにつけて連続バーディ。だが、「15、16番だけですね。(ショットが)良かったのは」と淡々。1アンダーから最後のボギーでイーブンパーへと落とし、首位との差は14打に広がった。
「きょう5、6アンダーを出していれば面白い位置にいられたけど残念です」と、視線は宙をさまよったままだった。
2月にケガをした左手は「あまり気にしてなかったので良かった」というのが朗報だが、メジャー初制覇の夢は消え入りそうな位置にある。「(ケガからの調整は)いろいろ考えはありますけど、うまくいかなかったですね」と、松山の大きな体から落胆がにじんでいた。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)