2018年 マスターズ

“遅かった開幕”松山英樹は最終18番で初バーディ

2018/04/06 09:05
最終18番を今大会初バーディで締めくくった松山英樹。悪いながらも1オーバーで踏みとどまった

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

モヤモヤした気持ちは、最後にほんの少しだけ癒やされたに違いない。松山英樹は初日を1バーディ、1ダブルボギーの1オーバー「73」で終えて、首位と7打差の29位とした。13連続パーの後、14番でダブルボギー。その後にまたパーが続き、最終18番を初めてのバーディで締めくくった。

前日までの練習ラウンドに比べると、ティショットは格段に安定した。この日、フェアウェイを外したのは11番の1ホールだけ。パーオン率も66.7%とまずまずだったが、「フェアウェイから打てているのでグリーンに乗っているけど、(ショットの精度は)求めている半分以下」と満足するレベルではない。

ダブルボギーとした14番は、フェアウェイからの2打目をひっかけて左に外した。グリーンエッジにクッションさせて狙ったアプローチは、ピンをかすめて傾斜を下り、20m流れて3パット。わずかなミスが、大きな傷となって返ってくるオーガスタを象徴したホールとなった。

2番、13番と2オンに成功したパー5はともに3パットのパーにとどまり、「収穫はティショットだけ」と表情は不服そうに固めたまま。「それ以外は全然ダメ」と首を振った。

18番で左から3mを沈めてこの日初めてのバーディとし、「やっと開幕したなという感じ」と微笑したが、すぐに険しい顔に戻った。それでも、「切り替えてあす頑張りたい」と言い残して向かったパッティンググリーンでは、吹っ切れたようなやわらかな顔も見せていた。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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