激情のバーディパット 失意のポールターが描いたハッピーエンド
◇米国男子◇シェルヒューストンオープン 最終日(1日)◇ゴルフクラブ・オブ・ヒューストン(テキサス州)◇7441yd(パー72)
今週72ホール目となる最終18番。プレーオフに持ちこむ6mのバーディパットを沈めたイアン・ポールター(イングランド)は、自身のハートの強さを誇示するように、右拳で左胸を激しく5回叩きつけた。
「もちろん、ラインは分かっていた。ボウ(ホスラー) がよいパットを打ったので、入ると思ったけど、少しハイサイドを抜けていった。自分のパットは90cmくらい(彼のラインより)右だったけど、ほんの少しだけ右から左に切れるとわかっていた」。
通算19アンダーの首位タイで進んだプレーオフでは、ホスラーがグリーン右のカードバンカーからピンをオーバーして池に入れ、ホールアウトまで7打を要した。パーオンしたポールターは2パットで2012年の「WGC HSBC選手権」以来となる米ツアー優勝と、次週「マスターズ」の最後のチケットを手に入れた。
「先週はつらかった」とポールター。「ここに来るだけで疲れていた。木曜日はイライラした」と、初日は1オーバー123位と出遅れた。先週報じられた「マスターズ」出場確定が誤りだったごたごたも、引きずっていたことを打ち明けた。「無理矢理、道を作ろうとしていたがうまくいかなかった。だから、よく考えてモヤモヤした気持ちを振り払い、もう一度やり直そうと思ったんだ」と、金曜日からは「64」「65」「67」と計20アンダーで巻き返した。
Thank you @henrikstenson for waiting for me @NetJets you are the best 👍🏻👊🏻🏆... back home in Orlando ready to rest tomorrow and head to @TheMasters on Tuesday. pic.twitter.com/WZTtcvlfHR
— Ian Poulter (@IanJamesPoulter) 2018年4月2日
「辛抱強く自分の時が来るのを待った。信じられないよ」とポールター。契約するプライベートジェット機で自宅のあるフロリダ州オーランドへと戻って月曜日は休養にあて、火曜日にジョージア州オーガスタ入りすると、フォロワー240万人を超える自身のTwitterで喜びとともに報告した。