2018年 ソニーオープンinハワイ

遅れて届いた切符 小鯛竜也が米ツアーデビューへ

2018/01/11 07:22
夢に見た米ツアーデビューを果たす小鯛。上位進出を目論む

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 事前情報(9日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

昨年の国内ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」で初優勝した27歳の小鯛竜也が、米ツアーデビューを果たす。ソニーの主催する大会に推薦で出場権を獲得した。「少しでも上位にいきたいと思うけど、まずは4日間やりたい」と決勝ラウンド進出を誓った。

吉報は遅れてやってきた。例年、国内ツアー選手の数人に推薦が与えられる今大会。小鯛の元に連絡が届いたのは、昨年の「クリスマスくらい」だった。海外選手の推薦枠に空きが出て、国内ツアーメンバーの枠が一つ追加された。主催者サイドはすぐに売り出し中の小鯛に白羽の矢を立てた。

予想外の展開に「本当に?」と驚きを隠せなかった。国内ツアー初戦の「SMBCシンガポールオープン」(1月18日~)に向け、オフは沖縄合宿を張った。休みを作らずクラブを握っており、「シンガポール行きのチケットは変更しましたけど(笑)。でも練習はしていたので、そういう意味では体も動いているし(コンディション面は)気にならない」とうなずいた。

石川遼宮里美香のキャディを務めた加藤大幸氏を携え、この日までに18ホールの練習ラウンドを計3回行うなど精力的に調整を続けた。日本の多くのコースと異なる芝質にも「沖縄にいたこともあり、芝質は似ている部分がある。グリーン周りのラフに入れると厄介なので、しっかりフェアウェイをとらえて2打目を乗せられるようにしたい」と、攻略法を練る。

幼少期から憧れを抱き続けた米ツアーの舞台は、テレビの中の場所だと思ってきた。「こういうショットをするのかとか、これだけの飛距離が出るのかとか。こんなに早く出られると思っていなかった」。2日後に控えた開幕を見据え、「それでも、試合になるとやるべきことは変わらない。しっかり4日間やって、雰囲気を味わって自分のゴルフ人生のプラスにしたい」と語った。(ハワイ州ホノルル/林洋平)

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